先週の土曜日に「肺の影」があるという漢方相談のご予約がありました。ちょうど金曜日に漢方相談の予約でしたからまだ平日で間に合うので、東京のイスクラ産業さんのスー先生に「肺の影の漢方相談のコツ」をお聞きすることができました。
スー先生は中医腫瘍学の日本の第一人者です。ラッキーでした。今回のはてなブログは私の今後のためにもはてなブログに記録していきたいと思います。
土屋 「スー先生、肺に影があるという漢方相談で病院でもハッキリと原因が分からないそうです。そのような場合には中医学ではどのように相談すればよいですか?」
スー先生 「肺の影の相談ですね。まず肺の右、左のどちらにある影か聞いてください。肺葉は右は3つ、左は2つです。影はどこにあるのか?」
スー先生「次に肺の影の大きさを聞いてください。病院では影を調べます。気管支内視鏡で肺の組織をとって肺がんがどうか調べます。または炎症だったり、結核だったりするかもしれません」
スー先生 「肺の影はいつ見たかったのか?昔からあったのがどうかを聞いてください。たとえば10年前からあればがんでない可能性。診断が明確でない場合は1つは補気の漢方薬、そのほかに清熱解毒の漢方薬を組み合わせれば間違いありません。肺の炎症にしてもがんにしても」
スー先生 「2つ目の中医学での漢方の方法は化痰、活血です。活血化痰。もし胸が痛いようだったら活血化瘀。咳、痰があれば化痰の漢方薬を。」
スー先生 「タバコを吸うかどうか?肺がんのマーカー値は?」
土屋 「スー先生大変に詳しくご教授ありがとうございました。とても参考になりました。明日の漢方薬のご相談に役立てます。さて、最後にもう1つお聞きしてよろしいでしょうか?チョコレート嚢腫です。」
スー先生 「チョコレート嚢腫は子宮内膜症です。子宮内膜が卵巣に入って生理が来るたびに充血して外に出さない疾患です。活血化瘀(かっけつかお)が基本です。周期療法などに合わせて漢方薬をお勧めすると効果的です」
いろいろと大変にためになるスー先生のワンポイント「肺に影がある漢方相談」のコツを教えてもらうレクチャーでした。実際にお客様が来店されて「肺に影がある」漢方相談をしたときの様子はまた機会があればはてなブログにお書きしましょう!
5月の若木山から眺める風景です。遠くに月山が!
風薫る5月は好きな季節です。
どうぞみなさまもお元気でお過ごしください。(^-^)/