肝斑、シミの漢方薬の相談を受けました。肝斑はシミのことです。
土屋薬局は子宝相談の結果、生理を整えて肝斑、頬のシミが綺麗になる方が多いです。
その旨もお伝えしたところお客様は40代でもうお子様も大きく生理不順と避妊を兼ねて婦人科からピルを処方してもらっているとのことでした。
肝斑、シミの漢方。生理を整えて肝斑、頬のシミが綺麗になる。
婦人科の先生に「トランシーノは肝斑にどうですか?」と聞いてみたところ、「ピルは血栓ができやすくなるために、万一の備えでトランシーノのトラネキサム酸は止血効果があるのでピルを服用している間はやめていた方が賢明でしょう」というような会話があったらしいです。
そこで土屋薬局に「肝斑、シミの漢方薬の相談をお願いします」という来店動機でした。
薬剤師のわたしもピルを産婦人科から処方されていてトランシーノが服用できなくて漢方薬での肝斑、シミの漢方薬のご相談は初めての経験でした。
さて肝斑、お顔のシミは素体不足つまり年齢的にも気血不足に肝腎不足の漢方薬の証があり、同時に気滞血瘀(きたいけつお)証があると言われています。
そのことも丁寧に説明差し上げると同時に舌ベロチェックや血流計でもセルフチェックをしてもらいました。
毎晩、お酒、ビールを500ミリ飲んでいるそうです。
朝に下痢しやすい、朝食後に下痢が続くのはあながち飲酒でお腹を冷やすことと無縁とは言い切れません。
「養生7分、くすり3分」もお話ししてなるべくお酒を減らすこと。このような生活習慣は病院、クリニックでは普通は指導しませんから、薬局薬剤師の面目躍如といったところでしょうか。
さてさて肝斑、シミの漢方薬はピルを服用しても併用大丈夫なもの、安全なもので様子をみてもらうことになりました。
お客様、15日漢方薬飲んだらまた来店します!と言っていました。
いつ相談しても初めてのお客様の漢方薬相談はとても緊張します。
けっこう農繁期なのにお客様が相談に来店されたり、遠方の常連のお客様からお電話があったり、なかなか暇ができない一日でした。
東根市のみなさま、ありがとさまでした!
ちょっとお勉強…シミ(肝斑)とは…
シミは顔面、とくに前額、頬、目の周囲や口の周りなど左右対称にみられます。
比較的に境界がはっきりしています。
淡褐色または暗褐色の色素斑です。
シミの大きさは色々あります。
成年女性、また男性にもみられます。
炎症症状はなく自覚症状もありません。
夏に悪化し増えたり、冬に軽減することが多いです。
紫外線やストレスでもシミがひどくなることが多いです。
◎シミができる原因
シミは皮膚基底層を中心にメラニン顆粒が増えることで発生します。
ひどい時にはメラニンファージなどもみられます。
メラニン細胞の働きが強いのです。
…ここから中医学による肝斑(シミ)のまとめです…
肝斑→疏肝、活血が中心、適度に補腎を入れる。
肝斑とは顔面に生じる左右対称性の炎症症状を欠く、淡褐色の色素斑。
いわゆる“シミ”
<シミの症状>
顔面、特に前額、頬、鼻背、眼の周り、口の周りに左右対称性にみられる比較的鮮明な淡褐色あるいは暗褐色の色素斑で、いわゆる“シミ”と呼ばれているもの。
成年女性に多い。男性にもみられる。
炎症性はなく、自覚症状もない。
夏季に憎悪、冬季に軽減。
<シミの漢方薬の病因病理>
西洋医学:明らかでない。
日光照射、妊娠(妊娠性肝斑)、経口避妊薬、卵巣機能異常、抗てんかん薬などが関係。
女性ホルモン(プロゲステロンやエストロゲン)やメラニン刺激ホルモンも、肝斑(シミ)の発生に関与すると考えられています。
<シミの病理>
メラノサイトの数は不変。
表皮基底層のメラノソームは増加。
中医学の漢方薬的な病因、病理
素体不足、七情損傷、脾胃虚損→肝腎不足、気滞血淤、肝脾不和、脾虚湿氾→気血失調、顔面失養
肝斑、シミの漢方薬の弁証論治
1)気滞血淤(きたいけつお) のシミの肝斑タイプ ストレスで血行不良
膿褐色斑、弥慢性分布、頬部に濃い。
イライラ、怒りっぽい、胸脇部に腹痛、のぼせ、不眠、生理不順
舌に淤斑あるいは淤血の斑点がある。
→長期間、シミの漢方薬を服用していくことが大切
治則:疏肝理気活血(そかんりきかっけつ)。つまりストレスを緩和して血行を改善すること。血流改善でお肌の調子を良くする。
シミの漢方薬:逍遥散+丹参製剤(酷いときには、我朮、三りょう)
(c)イスクラ冠元顆粒
2)肝腎不足(かんじんぶそく)のシミの肝斑タイプ エイジング、加齢によるシミ
褐色色素斑、境界鮮明、顔色は艶がない、眩暈、腰や膝がだるい、痛み。
舌質が紅い、苔が少ない。
治則:補益肝腎(ほえきかんじん) 。つまり体を丈夫にしてエイジング対策、お肌の若返りを体の中から。
シミの漢方薬:六味地黄丸(杞菊地黄丸)+丹参製剤、二至丹(女貞子、旱蓮草)
(c)杞菊地黄丸
(c)二至丹
3)肝脾不和(かんぴふわ)のシミの肝斑タイプ ストレスで胃腸が悪くなったシミ。慢性的に胃腸が弱いタイプ。
シミは顔面に淡褐色~濃褐色斑、大小不等、辺縁はわりに判別しやすい。
胸や脇腹に満悶、両脇に張痛、腹部が張れて苦しい。
生理不順。舌苔 白膩
治則:疏肝理脾(そかんりひ) 。つまり胃腸を丈夫にしてストレスを緩和して体のバランスを調和すること。
シミの漢方薬:逍遥散+開気丸+丹参製剤二分の一量
お腹の症状が治っても逍遥散は続行
イスクラ開気丸
4)脾虚湿氾(ひきょしっぱん)のシミの肝斑タイプ 胃腸が弱くて便がベタベタしたシミ
シミは汚い褐色斑、頬、口の周りに著名、四肢が重だるい、食欲不振。
女性の場合におりものが多く生理が遅れる。
舌質が淡白、歯痕があり、舌苔は白膩
治則:健脾理気利湿(けんぴりきりしつ)
漢方薬:参苓白朮散(健脾散)+三分の一逍遥丸+三分の一丹参製剤
(c)イスクラ健脾散(参苓白朮散)
気血を調和することが大事。標治と本治を同時にする。
疏肝、補腎、活血が大事!
シミ(肝斑)が消えてますます美人に!
◎シミ(肝斑)に効くマッサージ
シミの周りのツボを中心にマッサージ。
足三里、三陰交、血海、合谷など。
ツボは最初は軽く押します。
次第に強くだるく感じになるまで1分間くらいツボを押します。
気血のめぐりが良くなり、シミが改善されます。
◎シミの養生法
紫外線からお肌を守ります。
紫外線はメラニン細胞を活性化させて色素斑が濃くなります。
紫外線は肌の老化の原因にも。
シワ、たるみなど。
キノコ、レバー、キクラゲ、りんご、イチゴ、ほうれん草、クルミ、みかんなどの食事でお肌を潤いに。
身体に病気がある場合には、それがシミの原因にも。
身体の調子を良くすればシミが綺麗になる可能性も。
シミが消えて綺麗な素肌
◎中医学の漢方薬でではストレスによるお肌への影響など情志不調(じょうしふちょう)と言われます。
自律神経失調症と似ています。
自律神経失調症はホルモンの失調にも。
ストレスが多い女性にはシミ(肝斑)が多いことも知られています。
情緒は中医学では肝臓の機能と言われています。
リラックスを心がけ、伸びやかな毎日を過ごしていきましょう。
中国漢方美肌法〜美肌は体の内側から作られる〜
こちらもどうぞご参考くださいね。
2017年5月29日 大日様から月山眺め
いい天気、いい眺め!
月山最高!
「こころ」の健康アドバイザー あなたのお話をお聞かせください。
「山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
頭痛、肩こり、背中の痛み、肩甲骨の痛み、腕のしびれ、肘の痛み、膝痛、腰痛、坐骨神経痛、リウマチ、五十肩(肩関節周囲炎)などのつらい症状を緩和できるよう、皆様のお役にたてますよう、努力しています。また最近では、不妊症を中心とした婦人科系の子宝のご相談も日増しに多くなっております。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊の悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレートのう胞)などの器質的疾患や高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなどのご相談で実績を上げています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
お客様の立場にたちました、親切丁寧な漢方相談を心がけ、東北にかまえる薬局らしく、土屋薬局は従業員一同、もちの木のように 粘り強く努力してまいります。
当店は、さくらんぼ”佐藤錦”で有名な東根市(ひがしねし)に在ります。
親切第一をモットーとして、親身になって健康について考えます。しっかりした相談で、あなたの悩みも解決します。
健康についてのご相談、商品についてのお間い合わせを承っておりますので、お気軽にお電話下さい。」
日本中医薬研究会 会員店紹介より 土屋薬局
旧国道13号線沿いに当店がございます。
地理的には東根市、村山市、河北町、天童市、寒河江市、山形市、仙台市から来店しやすいです。
土屋薬局 中国漢方通信/漢方専門の薬剤師、不妊カウンセラーが相談します。
漢方体験ドットコム…土屋薬局のお客様体験談です。ぜひご覧になってください。
漢方のご相談方法は、漢方相談表、またはファックス、電話で受け付けています。
お問い合わせは、送信フォームもございます。
詳しい漢方相談の方法はこちらからで説明しています。
所在地 山形県東根市神町中央1-10-7
営業時間 日曜日、祝日お休みです。
平日 午前9時~午後7時 土 午前9時~午後6時
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電話 0237-47-0033 漢方電話相談室 0237-48-2550 Fax 0237-49-1651
仙台方面からのご来店の場合には、お車でのご来店、または仙台駅前の旧仙台ホテル跡の複合商業施設のEDEN前のバス停から「山形新庄行き」48ライナーの山形交通のバスをお勧めしています。さくらんぼ東根駅下車です。1時間に1本あります。約1時間15分です。
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