口腔灼熱症候群の漢方相談を先月に受けました。
お客様は50代。
口の中、舌が痛い。2〜3年前から。
とくに昨年の8月から痛くて物が食べられないです。
口腔外科から心療内科へ紹介されて、抗うつ剤、睡眠導入剤など処方してもらっています。
口の中の痛みは変わらず、薬局に漢方薬の相談に来ている時も痛いそうです。
24時間口の中が痛くてとくに15時過ぎてから痛みが増します。
冷え性、口の中が痛いので目が覚めやすい。
1〜2時には目が覚めます。
目が覚めるとその後は二度寝できません。
便秘。
夜間尿は4回。
食べ物がしみるので食べられない。唾液の量も少ない。(舌痛症)
もともとあった体重も痩せてしまい15キロほど痩せてしまった。
口腔灼熱症候群はいわゆるドライマウスの体質がベースになっていると思うのですが、イスクラ産業のトン先生という耳鼻科専門の中医師の先生に中医学的な対処法をお聞きしましたので、ここはてなブログに記録します。
(ちなみにはてなからメールが来ました。開設1年おめでとう!とありました。はてなブログ最高です!)
土屋 「ドライマウスだとおもうのですがトン先生、口腔灼熱症候群について漢方相談の要点を教えてください。
明日、お客様の漢方薬についてのご予約が入っています」
トン先生 「はい、土屋先生。現代医学ではミネラル不足と言われたり、抗生物質をのんでも治りません。
原因不明とされています。
中医学では ⑴ 精神→うつ ⑵ 栄養バランスと考え、睡眠状態が悪いと睡眠が足りてないと熱がこもります。」
トン先生 「口腔灼熱症候群はパニックマウス症候群とも言われます。
精神、心の状態にもつながっています。
さて『熱』はどこからくるのか?
①酒、タバコ、辛いもの
②水割り飲む習慣があるかないか
③ストレス、睡眠状態など精神的な原因を探します。」
土屋 「お酒もタバコもやらないそうです」
トン先生 「あっ、そうですか。それならば湿熱(しつねつ)の可能性は少ないので、陰虚または気陰両虚と考えて加味逍遥散、百潤露を、場合によっては瀉火補腎丸も検討できます。
五行草は粘膜の『熱』とバリア機能に。体の奥に隠れている『熱』を探して潤います。
2週間の瀉火利湿顆粒もありえます。舌が赤くなかったら瀉火利湿顆粒はダメ🙅♂️👎
最後の最後は亀鹿仙。
『実熱』か『 虚熱』か?
慢性期になっています。」
土屋 『イスクラ健脾散はいかがですか?応用できそうですか?」
トン先先生 「健脾散は後にします。衛益顆粒などもそうです。本治はあと。
いまは口中の痛みを抑えることがファーストチョイス。
口の中のカンジダも中国では考えられる。
養生法は
①こまめに水を飲む。ミネラルウォーター
②睡眠
③野菜」
土屋 「トン先生、詳しく丁寧に教えて頂きましてありがとうございました」
このように土屋薬局での口腔灼熱症候群の漢方相談の前に中医師の先生にレクチャーしてもらい実際に漢方相談しましたら、1つはお客様のご希望の西洋人参。
花旗参(かきじん)、アメリカ人参ともいってカナダなどの🇨🇦西洋の人参の一種と土屋薬局からは体を丈夫にするコンクレバンもお勧め、ご紹介しました。
西洋人参は益気生津(えっきしょうしん)として気をまして潤いをつける働きが期待できます。
よいものです。
なんでも口腔灼熱症候群の本屋さんで買った本にそのことが書いていたので西洋人参を指名されたそうです。
コンクレバンもいいものです。
少しでも口腔灼熱症候群の症状の改善を心から願っています。
2017年6月8日 土屋家のお庭
小雨が降る我が家のお庭、今朝の模様です。
気がつけば鮮やかに百合の花が咲いていました。
百合の花が咲く向こう側ではユキノシタも咲き、風情があって実にいいものです。
皆様もよい季節をぜひお過ごしくださいね!