おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
久しぶりに東京に電話してスー先生という南京中医薬大学出身で中医内科学ポイントブックなどの書籍もある有名な中医師の先生にお話をお聞きできました。
ログしていきます。
土屋 「(お客様からのテーマとなる相談を終えたあとに)ところで先生、体外受精などIVFのときに卵がいい卵がとれないとか、受精卵の質が良くないことはやはり腎虚(じんきょ)が原因でしょうか?」
スー先生「はい、そうです。腎虚には陰虚、陽虚、気虚、精虚の4つのタイプがあります。
腎陰虚は腎虚の症状にプラスほてり、生理の出血量が減る、色が赤いなど
腎陽虚は腎虚の症状にプラス冷え、生理が遅れる、経血量が少ない、色が薄いなど
腎気虚は冷えやほてりはあまりないです。腰と膝がなんとなくだるい、力が入らないなど、それに経血量の減少があります。
腎精虚は卵胞の発育障害や排卵障害など
これらのどの4つの分類に相当するかを検討してお客様にあう補腎薬を選んでいきます。」
土屋 「先生、腎精虚につかう漢方でしたらどれが好きですか?先生の経験からはいかがですか?」
スー先生 「海精宝、それに参茸補血丸や参馬補腎丸などです」
土屋 「補腎にはどのくらい時間がかかる思ったほうがいいですか?やはり長くかかりますよね」
スー先生 「はい、東京で漢方薬局を展開しているグループで統計をとってまとめてみました。妊娠したかたは漢方薬局に通って1年から1年半かかりました。これは妊娠したグループですよ。ですから、漢方を飲むからすぐに妊娠するとはお客様には誤解を与えないようにしないといけないです。覚悟しないといけない。
漢方ですぐに妊娠するとは思わないほうがいい、錯覚を与えてしまいます。
しかも必ずみんな妊娠するとは限りません」
土屋 「抗セントロメア抗体や抗核抗体などこうした方法がいいなどありますか?」
スー先生 「それは弁証論治が大切です。ちょうど南京中医薬大学の談勇先生が今年の6月に新しい本をだしました。その本などに詳しく書かれているはずです。中国語の原文ですけど。どの薬、漢方薬を飲んだら効くといえないからその都度、考える。一人一人の体質に弁証論治してください」
と、このように貴重なご意見を頂戴しましたことをここに報告します。
スー先生は不妊部会ではなくてガンや慢性病や難しい疾患などあらゆる疾患の漢方相談ができるオールマイティーな先生なので、先生のご意見は毎回すごく参考にしています。肝に銘じてお客様との子宝の漢方相談にあたっていきたいです。
昨日の昼休み、野川の堤防まで歩きました。
秋の陽射しが心地よい季節です。
左に見えるのは月山、右が葉山です。
この風景は山形市などの内陸部から眺める一種の故郷の情景です。
場所により、月山と葉山の間隔が違って見えます。
では本日もどうぞよろしくお願いします。