第9回小太郎漢方の東日本学術大会に参加して
講師は中医師の先生で有名な邱紅梅先生です。先生は昔はイスクラ産業、中医薬研究会でもわたしも仙台、秋保温泉でスペシャルゲストとして講演されたときのメモ帳をいまだに持っているくらい有名な先生です。
最近は小太郎漢方さんのほうでよくみかけます。
今回も東京での講演会で、妻を誘って東京に思い切ってでかけました。
活血化瘀剤の最新応用
「多嚢胞性卵巣(無排卵・月経不順・不妊)」
「高齢妊娠の保胎・安胎」
「胞宮淤阻による月経過多(子宮筋腫・子宮内膜症など)」
2019年12月1日 会場 ホテル ルポール麹町
漢方相談をするには①弁証論治 ②弁病論地 ③弁心(精神状態)の3つが大切です。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
弁病では、瘀血(卵巣の膜が厚いことは瘀血の塊です。活血すべき。)一部には血熱、これは清熱活血する。ネックレスサインは痰飲を考えます。
瘀血には、気と血を水を同時に発散する漢方の活血剤が使いやすい。
成績がよい、妊娠しやすいっです。
症例1)
平成26年11月初診 26歳 自発月経がない、男性ホルモンが高い、血熱になりやすく、ブツブツ、ニキビ。
いまは39歳、体外受精の顕微授精で1回だけ着床→流産した。
クロミッドで16個の卵、卵の質が悪い? 初期胚で4つ凍結
緊張すると下痢→脾気虚で参苓白朮散や気と血を水を同時に発散する漢方の活血剤、腸癰湯を使っていた
→自然妊娠をしました。いまも順調です。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
特徴
①月経不順、排卵しない
②ネックレスサイン
③ホルモン異常 FSH<LH Tが高い インスリン抵抗性が高い
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)‥瘀血、血熱(腸癰湯)
気と血を水を同時に発散する漢方の活血剤が使いやすい
養血も大切、活血を強めいたいときには桂枝茯苓丸を、気と血を水を同時に発散する漢方の活血剤に併用する、少量の通導散など
★腎気を補ってから腎精を補う
シベリア人参(五加参)は邱先生が中国にいるときから好きだった
気と血を水を同時に発散する漢方の活血剤+桂枝茯苓丸
気と血を水を同時に発散する漢方の活血剤+女神散
40歳の女性のお客様
FSH3 LH11 T58
3倍くらいLHが高い
妊娠は予選突破
50代の卵子提供の話、SLE、田七人参、シベリア人参など
もうひとつは特別講演の「痛みの漢方薬~独活寄生丸・疏経活血湯など~」
講師は茨城県の漢方専門薬局厚仁堂の陣内秀喜先生でした。
妻の感想によれば「うちのお店はさくらんぼのところだから果樹農家さんが多くて痛みやしびれの相談が多いし、山形だから夏は暑くて、冬は雪が降って寒いでしょう。陣内先生のお店のお客様も蓮根農家の方が多くて、蓮根の栽培は一日中に収穫に水に浸かっていたりするから痛みやしびれの相談が多いのよ。だから特殊な環境が相談につながるのよね」このような感想でなるほどなあと思った次第です。
おまけ
懇親会にも参加しました。
東京の漢方薬局の先生方は知らない人ばかりなので、一番と後ろの荷物置き場の前の席で飲んだり、食べたりしました。
そうしたなか、小太郎漢方の社長さんや部長さんなどお偉い方々もご挨拶に来ていただいて、小太郎さんの優しさを感じました。
これからも小太郎漢方も一生懸命に勉強して推奨していこうと思います。
わたしの名前が「幸太郎」だから「小太郎」にも親近感を持っていることを告白します。笑