おはようございます。今週、初めとなるブログの更新です。
毎日、暑さが厳しいですがみなさまいかがお過ごしでしょうか?
山形も今日は気温が35℃の猛暑日で、9月に入ってのお盆前後のようなこの暑さ、体に堪えますね。夏負け、夏バテにはお気をつけて体調よくお過ごしくださいね。
さて先週の土曜日8月29日に午後7時半から午後9時半まで土曜日の薬局業務が終わってから2020年中医不妊症お茶の間講座上級コースのグループミーティングに参加しました。
例年だと毎年8月は東京に出張して東銀座あたりに泊まってどこかの会場、たとえば銀座や東京駅近辺で土日のまる2日間を費やして勉強会をしていたものでした。ところが今年のコロナ禍で時代は進歩して、ZOOMを使ってのオンラインでの講義だったので、自宅で参加できてとてもたすかりました。
経費の節約にもなるし、暑い季節の状況など体力消耗も避けられますね。
今回はとうとう、真髄の南京の夏桂成という国医大師の人生の経験の集大成、易経理論をベースにした月経周期療法のことを勉強しました。
とても期待していただけに楽しみでした。
たとえば、月経周期でいえば、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期と4つの周期にわけて、漢方薬を使い分けていきます。
その理論根拠となることを改めて勉強しました。
月経周期が生理からスタートして卵胞期をへて卵胞がだんだんと大きくなっていくことは「陰」が最大になっていくこと、つまり満月になっていくことです。
陰が極まれば、陰陽の変換、「重陰必陽」となり排卵して高温期(黄体期)のつまり「陽」になります。
とくに夏桂成の場合には陰陽の太極図では「心」と「腎」の2つの軸を意識します。
「心火」と「腎水」の2つのバランスを調和することも月経周期の安定に力を発揮します。通常は日本では「疏肝理気」などの五臓の「肝」の調和がひときわ意識されますが、「心腎」の2つも意識することがとても大切ですね。
この日はほかに「夏桂成教授の生理周期調節理論に基づいた臓腑機能に対する理解と再認識」「生殖補助医療における夏桂成先生の処方法則」などを勉強しました。
この内容など深淵なテーマですからより深く勉強して土屋薬局のお客様たちのお役立ちになりたいです。
薬剤師、不妊カウンセラー、日本不妊カウンセリン学会会員、国際中医専門員A級 土屋幸太郎
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午後に追記です。
易経とは易経占いでも有名ですね。「あたるも八掛、あたらぬも八掛」として知られてていますが、世界の要素を8つ、たとえば、天と地と山と水、風、雷、火、沢にすべての要素を区別して、その2つで「掛」が構成されます。
陰陽理論の土台、黄帝内経素問の基礎が易経理論の医学といわれています。
わたしも以前に時間があるときに易経をかなり勉強しまして、とても親しんでいる医学です。
その「時中」を読むような、時の機会をまつ、月経周期に合わせて過ごす漢方理論が月経周期療法です。
ぜひ子宝など悩まれている場合には、土屋薬局にお電話0237-47-0033またはご来店、または漢方相談のメールなどでご相談をお寄せくださいませ。