PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の体外受精の漢方薬のご相談を受けました。
卵の反応を良くする漢方薬の相談です。
今日の漢方薬の相談の仕事もひと段落しました。
新しく不妊症の子宝の漢方薬のご相談を希望されるお客様も多くて忙しかったです。
隣県の宮城県仙台市からもPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)で悩んでいるお客様がお車で山形県東根市の土屋薬局まで漢方薬の相談に来店されました。
体外受精を頑張っているが体外受精の採卵のときに卵巣がうまく反応しません。
原因として考えられるには PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)がありそうだと先生に言われたとのことでした。
「体外受精のときに排卵誘発して採卵してから6~8分割までするのだから、卵さえきちんと採取できれば、今度は体外受精の不妊治療もうまくいくでしょう」とのことで、漢方薬局の漢方薬で病院での成功率を高める併用方法を検討しました。
お顔の色艶、顔色を拝見しまして、舌ベロのチェックでPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の体質を検討して、これからの不妊症治療を頑張る漢方薬の方向性も決めました。
仙台からのお客さまの舌ベロの舌診チェックでは、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のかたに多い特徴がありました。
舌ベロの色は薄いピンク色。舌ベロの苔は白くてちょっと厚めです。
卵がうまく排卵されない排卵障害、排卵誘発剤を使っても難しいときにPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の、一つの原因としましては、1)淤血(おけつ) 2)痰湿(たんしつ)などの不内外因と呼ばれる邪気(じゃき)が卵巣に集まっていると漢方薬の医学で認識しています。
舌の苔が白くて厚いのは痰湿(たんしつ)という不内外因の邪気(じゃき)が体にあることの「証明」です。 痰湿を体のなかからじっくりと解消させる方針をとります。
痰湿タイプとは「水はけ」を良くすることが大切です。
新陳代謝が悪く余分な水分が溜まりやすく溜まった老廃物の「痰湿(たんしつ)」が外に出ようとするのでニキビ、吹き出物、痰やおりものが増える傾向にあります。
痰湿は肥満または水太り、だるさ、吐き気、めまい。浮腫にも。
高脂血症や糖尿病などにもなりやすく、熱がこもる熱タイプと体が冷える寒タイプの2種類あります。
舌ベロは厚めのベトベトした舌苔があり、熱タイプは黄色い舌苔、寒タイプは白い舌苔です。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)もこれらの痰湿がベースにあるのです。
漢方薬の対策は利水が大切です。
控えたい食材は、肉類、卵黄、魚卵、脂っぽいもの、味の濃いもの、炭酸飲料、冷たい飲み物などです。
同時に舌の色が薄いことは、血虚(けっきょ)と呼びます。
血(けつ)が足りなければ生理がこないですから、補血(ほけつ)して生理を整えることも大事な原則です。
補血すると卵に効果的です。
「精(せい)」を補う補腎(ほじん)作用のある「卵巣年齢を若く保つ漢方薬」「不妊体質を改善する漢方薬」と「血(けつ)」を補う「養血調経の子宮内膜を整える漢方薬」とともに、補腎化痰(ほじんかたん)作用のあるものを併用したほうが、かなり効果が上がります。
昨年、当店では PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のお客様、2人とも妊娠されていますが、お二人ともにそのPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の漢方薬の原則を守っていきました。
今日、ご来店頂きましたお客様には、上記のことを踏まえましてに「養血調経の子宮内膜を整える漢方薬」「卵子を調える漢方薬」に「鹿茸と人参の補気補陽の漢方薬」、そして化痰補腎作用のあるロシアで1000本に1本見つかるかどうかの貴重な漢方薬をお勧めました。
通常の不妊症の漢方薬の原則としましては1)補血 2)補腎の方法が体外受精のときのセオリーになりますが、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方の場合には、痰湿(たんしつ)が絡んでいるケースがありますのでロシアのキノコ類などで痰湿を化痰(かたん)していけば、排卵に関しまして有効です。
そのようなことも仙台から来店されたお客さまご夫妻に説明しまして、お車を見送りました。私もうまく成功してほしいと心から祈念しております。
前向きにがんばっていきましょうね。
2017年3月10日 我が家のお庭 フキノトウです。そろそろ春です。