土屋薬局からお知らせ10月31日
今週の漢方相談会のお知らせです。
11月3日(木曜日文化の日)は定休日です。
11月5日土の漢方相談、予約可能です。
遠方のかたは下記のメール相談ご利用または直接お電話下さい。
土曜日の漢方相談会は、新規の尋常性乾癬のかたの皮膚病の漢方相談がありました。
最近、相談が増えてきていまして、1人のお客様、経過が良好の男性のかたがいらっしゃいます。
さてその新規の尋常性乾癬のお客様は、舌ベロが歯型がついていて気虚(ききょ)体質でした。
虚証は陰血不足と気虚の体質に分かれるのですが、舌ベロが大きい場合には身体の健康の基本となる「気」が足りなくなるので、免疫の低下、疲れやすい、朝に弱い、昼ごはんを食べると眠くなるなどの体質があります。
これを気虚といって、免疫の低下につながりやすく、過労やストレス、睡眠不足、加齢などがあるとそのかたの本来もっている弱いところに症状が現れてくるようです。
皮膚だったら、皮膚。肺だったら、肺。子宮や卵巣だったら婦人科系に症状がでます。
ちなみに子宮内膜症は気虚が多く、子宮筋腫は気滞が多いと中医学、中国伝統医学では言われています。
さて、たしかに肥満気味でガシッとし体格であっても、これは気虚の虚証の体質になります。
その場合には
①病への抵抗力を高めること
②病の原因となる、熱や毒、瘀血、気滞、痰熱(湿熱)などを解消すること この2つが大切です。
方針は、扶正去邪(ふせいきょじゃ)です。
尋常性乾癬の体質を改善しつつ、赤みや皮膚のでこぼこなどの解消を目指します。
効き目が少しでも改善がわかってくると嬉しいです。
むかし、北京中医医院の皮膚科で国医の張志礼先生の診察を見学したことがあります。
とにかくオーラが凄かったです。
診察室に先生の「気の力」が流れています。
体験しないとちょっと分かりづらいですかね。
仙台で皮膚病の中医学を教わった先生たちは、雲南省昂明出身でした。ベトナムやタイに近い南方なので、また北京とは違った流派になります。
わたしの場合には、北京と雲南省流のハイブリッドな相談といってください。
秋は空気が乾燥してアレルギー、皮膚病も辛くなりがちですからご自愛ください。