ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

男女の更年期と神経症と漢方療法(4)…「男性更年期と漢方薬」

シリーズ最終回です。

男女の更年期と神経症と漢方療法(4)…「男性更年期と漢方薬」です。

今までお付き合いありがとうございました。

前回の内容から、もう一度引用させて頂きます。

「私たち男性は、「8歳」で数えていきます。

8×2=16歳で射精できて、

8×4=32歳で人生のピークを迎えて、

徐々に下降していきます。

8×5=40歳から、8×6=48歳などが

更年期を迎えていく年代ですね。」

私の父親、社長からは、以前から「男性更年期」を

ホームページにアップしてくれと言われ、

はや数年が経過しました(汗)。

なんでも、「男性更年期」で悩んでいる人も

世の中には大勢いるはずだ、とのことです。

たしかに、精神科や心療内科、メンタルケア科とかなどで、

抗鬱剤や安定剤、眠剤などを服用されている

働き盛りの中高年の男性のかたをよく見かけますし、

奥様から「うちの旦那が更年期で大変」という相談を受ける機会もあります。

女性の「更年期」は有名ですが、

私たち男性の「男性更年期」はあまりメジャーでないようです。

やはり昔からの「男子は我慢すべし」の世界観があるので、

ぐっとこらえている人のほうが多いのでしょうか?

では、最終回です。

ねむの花

ちょっと休憩の「ねむの花」です。

漢方コラム「合歓の花」にもありますが、ねむの木の樹皮は「合歓皮(ごうかんぴ)」、ねむの花は「合歓花(ごうかんか)」として、実は「不眠」や「不安」などの解消に漢方で使用するんですよ。

夜になると「葉を閉じて眠る」ねむの木を、

不眠や不安感に使うなんて、

自然とは不思議ですし、

私たちの先人の知恵に驚愕を覚えます。

男性更年期

テストステロンは、男性ホルモンの中では最も作用が強く、

男性を男性らしく保つホルモンです。

40歳を過ぎる頃から、徐々にその濃度は低下していきます。

男性更年期によくみられる症候:

1)性機能減退(腎虚、血淤)

治法:補腎活血

食生活では、昔の和食がミネラルやビタミンなどの栄養素が豊富で良い。

2)うつ、疲労感、不安、不眠、イライラ、頭痛、肩こり

治法:補気疏肝(ほきそかん)、理気活血安神(りきかっけつあんじん)

注釈:うつは注意したほうが良い。マイナス思考になりがち。

以上で、男女更年期と神経症の4回シリーズの終りです。

どうもご精読ありがとうございました。

ホテル松島大観荘の部屋からの眺めです

ホテル松島大観荘の部屋からの眺めです。

1泊して帰路につく前に撮影しました。

残念ながらの雨模様、山形に帰ったら晴天でした。

芭蕉が歌ったかもしれないという俳句を紹介します。

「松島や ああ松島や 松島や」