おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
午前中は、3人のお客様たちがそれぞれ来店されて、色々とお話を聞かせていただきました。
お客様の趣味の話など聞いていると、意外な一面が分かって楽しいです。
さて、前々からこのコーナーを作ろう!と思っていた「チャイナビュー」の紹介です。
毎月、イスクラ産業さんで発行している雑誌で、「中国をより深く知る」ことができます。
チャイナビュー136号
特集 中国探訪 世界が注目する砂漠の緑化 寧夏(ねいか)
漢方の知恵袋 知っていますか? 男性の更年期
トピックスでは、「曹操の墓か?」とか「四川の美食」「汗と情熱で砂漠をオアシスに」などあります。
中医学では「男性更年期」特集で、「腎(じん)」をどのように補って老化を予防して、上手に年をとるかについて罹れています。
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体質別・男性更年期の養生法…執筆 菅沼栄先生
ほてり、発汗、イライラ…
こうした更年期の症状は、女性だけでなく男性にも現れるもの。
加齢と上手に付き合っていくためにも、「男性更年期」についてきちんと知っておきましょう。
気をつけたい「腎(じん)」の衰え
女性は7の倍数。
男性は8の倍数。
中医学では、この節目で人の体質に変化が訪れると考えます。
老化が始まる年齢は、個人差もありますが女性が35歳、男性はよれよりも少し遅く40歳をを迎えるころ。
この時期から除々に体力や気力、性機能などが低下し、さまざまな不調が現れるようになります。
男性の場合、その後、40代後半になると排尿の機能が衰え、56歳前後からは老化が本格的に。
腰や膝の痛み、精力減退といった悩みが増え、また、定年を迎えるなど精神的にも不安な要素が加わり、不眠やうつなどの症状が現れることもあります。
このような不調には、加齢による「腎(じん)」の衰えが大きく影響しています。
腎は体の発育、生殖、老化に深く関わり、生命エネルギーの源「精」を貯える大切な臓器ですが、更年期に入るとその機能は自然と衰えます。
また、体内の臓器はそれぞれが協力し合って働くため、腎が弱くなると他の臓器にも影響し、体力や免疫力が落ちたり、性機能が衰えたりといった不調が現れるようになるのです。
特に男性の体は腎と深い関わりがあるため、腎の養生を考えることが大切。
また「気」「血(けつ)」の不足、ストレス、生活習慣の乱れなども更年期症状の原因となります。
まずは自分の体の変化を知り、それぞれに合った養生で更年期を快適に過ごしましょう。
「湿熱(しつねつ)」タイプ…体に汚れが溜まる
<おもな症状>
体重の増加、頭や体が重い、皮膚の湿疹、尿の色が濃い、舌の苔が厚い
<食の養生>
鯉、ヘチマ、雑穀、蓮の葉茶、小豆、緑豆、はと麦、とうもろこしの髭茶、オオバコ茶
<漢方>
瀉火利湿顆粒、星火温胆湯、晶三仙など
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「肝鬱」タイプ…ストレスによる不調
<おもな症状>
ストレスが多い、憂鬱、怒りっぽい、頭痛、肩こり、のぼせ、ほてり、胸脇や腹部の張り、ため息、舌の色が暗い
<食の養生>
陳皮(みかんの皮)、菊花茶、ハマナスのお茶、ジャスミン茶、黒きくらげ、ライチ、柑橘類
<漢方>
逍遥散、開気丸、冠元顆粒、食用アリ含有食品
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「気血不足」タイプ…元気がなくなる
<おもな症状>
疲れやすい、無気力、集中力の低下、めまい、動悸、不安や不眠、食欲不振、舌の色が薄い
<食の養生>
百合根、小麦、金針菜、蓮の実、ナツメ、烏骨鶏、もち米、うなぎ、卵、蛙
<漢方>
婦宝当帰膠、桂枝加竜骨牡蠣湯など
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「腎精不足」タイプ…男性更年期のおもな原因
<おもな症状>
めまい、耳鳴り、記憶力の低下、脱毛、足腰の弱り、痛み、性欲の減退、性機能の低下、手足の冷え、舌の色が薄い
<食の養生>
にんにく、すっぽん、なまこ、穴子、海老、羊肉、豚マメ(豚の腎臓)、ごま、山芋、くるみ、にら
<漢方>
金匱腎気丸、牛車腎気丸、海馬補腎丸、至宝三鞭丸、参馬補腎丸、魚の浮き袋含有食品
とあります。
コツは「悩みすぎは禁物。上手に加齢と付き合いましょう。」です。