高齢不妊、早発卵巣機能不全の漢方勉強会
中医不妊症のお茶の間講座での勉強会、研修会のまとめです。
子宮内膜症でチョコレート嚢種発症されて手術後の卵巣機能低下に伴う不妊症の治療。
とくに体外受精に挑戦されているときに。
われわれの漢方薬局はどのように対処するかどうかをテーマに2017年3月7日の午後8時から9時30分まで熱い討論会をしたのでした。
私はあまりそのような場では公に発言しないタイプなのですが。
本虚表実(ほんきょひょうじつ)と言われていまて、体質的には気虚や陽虚があって新陳代謝が悪くなって冷え性なので子宮内膜症、子宮腺筋症、チョコレート嚢種などになりやすいのです。そこの体質をうまく判断してあげるとお客さまが妊娠されて喜びに爆発!というよい展開になりやすいです。そのようにお話し申し上げました。jdy00247.hatenablog.com
そして、その中医不妊症お茶の間講座の症例検討の続きは、「早発卵巣機能不全」の勉強でした。
今回のはてなブログではその内容をまとめていきたいです。
早発卵巣機能不全
POF(Premature Ovarian Failure)
40歳未満の卵巣性無月経、FSH≧30mIu/ml 、E≦10~30pg/ml
(3ヶ月以上無月経、AMH≦0.1ng/ml)
超音波検査では子宮は小さく子宮内膜は薄く卵巣も萎縮
卵巣内の卵胞が枯渇(PFD)
卵巣内に卵胞が存在する(GROS)
POI(Primary Ovarian Insufficiency)
40歳未満の高ゴナドトロピン性無月経、FSH≧40miu/ml、2回以上。
続発性無月経、希発性月経
卵胞の発育や排卵機能が一時的に回復することもある。
高齢不妊患者の臨床上の問題点
1.月経周期の異常
1)月経周期における卵胞期の短縮(月経周期が短い)
2)黄体機能不全
3)無排卵性月経
2.卵巣刺激に対する反応性の低下
3.体外受精の治療成績の不良
1)採卵数の減少
2)キャンセル率の上昇
3)移植杯数の減少
4)着床率の減少
5)妊娠率の減少
6)流産率の増加
不妊治療の現場では
月経不順や無月経やFSH基礎値が高い方によく遭遇する。
30歳前半から早発卵巣不全、早発閉経の予備軍もいる。
生殖期対象の不妊治療は閉経周辺期、閉経移行期対象にシフト
POF(早発閉経)とその予備軍に対する漢方の目標達成
1)眠っている卵胞を目覚める
2)卵巣に残った卵を優しく育つ
3)残りの少ない卵を大事にして質をよくする
4)原始卵胞→1次卵胞→2次卵胞→排卵に働きかけて→子宮内膜受容体をよくする
補腎填精、理気活血、養血安神、化痰去湿
☆例えば凍結融解胚移植をする周期だけでもしっかりと卵を育てる漢方を服用していく
陰成形、重陰、陽化気→陰を重ねること。卵子は綺麗に着物を着る→気血陰精の充
不正出血には、亀ちゃん漢方薬+夏至と冬至に採取されるスピリチュアルな漢方薬など