<2007年9月19日 若木山へ登る道>
久しぶりに若木山に登ったんです。
「登る」と言っても、本気を出せばわずか10分ほどで山頂の
小さい山です。
9月19日とは言えども、まだ夏の匂いが残り、
緑は濃く、空は青くて、雲が沸き立っています。
あの山の向こうは宮城県です。
雲沸き立つ夏の残りを感じる景色です。
胸がキュンとなる風景とでも言えましょう。
昼時の若木山(おさなぎやま)は、私だけしかいない、
独りの世界。
生き物は、私と多分、このクモたちだけです。
クモの巣が、若木山のあちこちに沢山ありました。
かしこいもので、私の身長より高い、
およそ180cm上空にクモたちは巣を作っています。
このクモは盛んに巣作りをしていましたので、
まだまだこれからが活動本番なのでしょう。
これから寒くなる季節に向けて、
虫たちを食べ、そして次世代に命を繋(つな)いでいくのでしょう。
望遠レンズでは、遠くの山を撮影して、
マクロレンズにしては、クモの生態を見つめます。
昨日までの天候とは一転して、
今日は陽光が差し込める、ここ若木山です。
坂道を下り、帰路につきます。
周囲では、セミの鳴き声のような、
虫たちが夏を名残惜しむように鳴いています。
月山は雲に隠れ、姿を消している月山展望でした。