ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

第7回全国女性大会に参加して「不妊治療の現状と基礎知識」

第7回全国女性大会に参加して「不妊治療の現状と基礎知識」

㈱土屋薬局 薬剤師、不妊カウンセラー、国際中医専門員 土屋幸太郎

先日、9月16日、17日と日本中医薬研究会の

第7回全国女性大会にボランティアとして、参加してきました。

会場は宮城県松島で、当日は天候にも恵まれ、

雄大な海岸沿いを眺めることが出来ました。

「命(いのち)輝く~杜を育み海を生かす、いざ松島へ」が大会スローガンです。

全国から女性の薬剤師の先生が集まり、会場は熱気に溢れんばかりでした。

その中でも一際注目された講演が、聖路加国際病院女性統合診療部・

生殖医療センター部長の佐藤孝道先生のお話です。

新聞などにも度々お名前が登場する高名な先生ですが、

とても気さくで話が分かりやすい先生で、私は大好きです。

ついで言いますと、私が不妊カウンセラーの試験を今年の3月に受けたときの、

面接官が佐藤先生でしたので、とても印象に残っています。

私への佐藤先生からの質問は、「体外受精を5回ほど受けたが、失敗して落胆している患者さんが来ました。あなたはどうやってカウンセリングしますか?」などがありました。

さて、講演のテーマは「不妊治療の現状と基礎知識」でした。

簡単ではありますが、私のメモ書きの要旨からピックアップします。

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○2005年は、我が国の人口が減少に転じた歴史的な転換点である。

○男性の10人の1人は独身である

○女性の初婚率は、30~35歳で結婚する人が増えてきている。

○出生数では、1人も産まない人が増えている。

○健康な200カップルの調査によると、1年以内に80%が妊娠している。

○同じ治療法をしていても妊娠率が下がってくる。

排卵日と排卵日の前日、前々日が妊娠率が高い。排卵日の翌日は妊娠しない。排卵の後の数時間後でも妊娠しない。

体外受精では、聖路加国際病院では注射をして、卵を戻せる人が80%。高齢の場合は、卵を戻せる人が50%くらい。

○聖路加では、35歳以下で体外受精をしている人はあまりない。

○受精卵の質が問題がある。卵さえ良ければ、年齢が上がっても妊娠率は変わらない。

○卵巣は30~31歳から機能が落ち始め、38歳でガクンと落ちる。30~32歳から妊娠率が下がってくる。

○ダイエットして生理が来ない→体重を戻すことが大切で、時期を逃すと一生薬を使わないと排卵しなくなる。

子宮筋腫は40歳以上の人は、7割くらいがもっている。

○女性は赤ちゃんの頃は卵巣に原始卵胞が800万個→生理が始まる頃は30万個。40年間に約500個くらい排卵する。卵の大きさは、0・1ミリで鉛筆の点くらい。

○日本では約2万人がART(高度生殖補助医療)で生まれてくる時代になった。

○ARTは奇形率が1・4倍

以上が簡略な要旨ですが、講演の最後のほうで佐藤先生が

述べられたことが印象に残っています。

不妊というレッテルを貼らず、自分はかけがえのないものだ。不妊であろうとなかろうと、人はみんなそれぞれ素晴らしい。レッテルを貼られれば、落ち込んでしまう。夫婦が仲が良いことが、とても大切なこと」

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土屋薬局では、最近県内外を問わず来店されるお客様たちが増えています。

薬剤師と不妊カウンセラーの資格を併せ持っていますので、

最新の医療知識と最新の中国漢方の両面から相談していけます。

勉強会や私用などで不在になることもありますので、

前もってお電話またはメールで来店日時をご予約のうえ、ご来店してください。

その際には、基礎体温表もお持ちして頂きますと、より参考になります。

平成19年9月20日 秋晴れの山形から

(土屋薬局DM原稿から転載です)

追記

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当日は、夜の分科会も佐藤先生の「佐藤孝道先生を囲んで」に出席しました。

21時~23時を過ぎるまで、一杯入ったほろ酔い加減での真剣な討論会でした。