ちょうど今、死んだ祖父の時代からのお客様が処方箋を持ってきていて、私の父と話をしております。
土屋薬局の創生期、初代の幸次郎は、カメラの現像のDPEも行っていたのです。
私が小さい頃にも、まだカメラのフィルムを現像する「現像室」もあって、それは子供心にはっきりとしたイメージとなり私の記憶の一部に重なっています。
祖父の時代から、60年以上も付き合ってくださるお客様が土屋薬局にいることは実に幸せなことです。
(そのほか、ガラスなども販売していました。これも私の幼少の記憶に残っています。昔の当店は「何でも屋」だったのです)
さて、そのお客様は、漢方相談コーナーの壁にかけている「奥入瀬」の引き伸ばした写真を見て、興味深そうに見込んでいました。
カメラが好きな人は、さすが目の付け所が違うと思います。
何でも当時は珍しかった写真の現像を土屋薬局でしてもらって、それがきっかけとなり、今もカメラが好きなのだそうです。
さて、私もついに「デジタル一眼レフ」というものを、仙台ヨドバシカメラで先日購入してきました。
ペンタックスという会社の「*ist Ds」というカメラです。
デザイン良く、軽くて、オートでも写真が撮れる「優れもの」です。
レンズも、「通常のレンズ」「望遠レンズ」「マクロレンズ」などさまざまに用途に合わせて使い分けます。
「一眼レフって何ですか?」と店員さんに聞いたら、「周囲の映像をカメラの鏡に集めて一点に反射させる」ものと、私に教えてくれました。
「*ist Ds」で撮影するときには、昔のカメラみたいに「写れ、写れ」と念じながら、ファンダーを覗き込みながらシャッターを押します。
購入したばかりですが、8月17日に撮影した我が家の模様を紹介していきましょう。
…
「ようこそ!デジタル一眼レフ画像の世界へ」
「綿の花」です。
今年もきれいに咲いています。
母親曰く「昨年の種を蒔いたら、ぜんぶ育った」のだそうです。
そのうち、我が家も「綿花」を収穫できるかもしれません。
露草(ツユクサ)です。
漢方コラムには、「ツユクサ シャガール展とともに」でも特集しています。
先月くらいに、山形美術館に行ったのですが、思いがけなくシャガールもあって、山形にもシャガールがあると思ったら、じーんと感動してしまいました。
「愛の空中浮揚」です。
私はシャガール大好きです。
だって、心がときめきませんか?
ハッカ(薄荷)です。
メントールと言ったら分かりやすいでしょうか?
毎年我が家できれいな花を咲かせます。
この前、友人の家に神輿を担ぐ前に迎えに行ったら、畑で薄荷が咲いていました。
漢方では、薄荷は星火逍遥丸(せいかしょうようがん)にも配合されいます。
ストレスによるイライラなどをスーッと鎮めますから、PMS対策などにも有効で、よく女性の「血の道症」の漢方薬にも配合されるのです。
あとは、「のど飴」にもメントール(薄荷)配合を見かけますが、のどの炎症を抑える働きも優れています。
そのような訳で、今後はキャノンの10倍ズームと、時折は「*ist Ds」の画像も交えながら、ホームページを更新していきたいと思います。
「デジタル一眼レフ」は、夢が広がります。
何よりも祖父の時代のフィルムを現像していた時代から、ときは21世紀となり新しいカメラの世界になったと思うと、感慨深いものがあります。
また、当店の祖父の時代からのお客様のように、機種は違えど、カメラや自然を愛する気持ちは、まったく同じだと思うと同時に、土屋薬局の歴史の深さも改めて認識した今日この頃です。