「冬はみかん風呂だ」
ということで、「ぽんかん」の話の続きです。
最近、夜は小腹が空いたら、紀宝町のウミガメ公園さんから送られてきた「ぽんかん」を食べるようにしています。
絶賛しますが、とてもおいしいです。
多分、関東は分かりませんが、東北地方でこんなにおいしい現地直送品の「ぽんかん」を食しているのは、「わたしとわたしの家族だけ」です(ちょっと自慢)。
昨日の夜は、ふと食べ終わった「ぽんかんの皮」をお風呂に入れて「みかん風呂」ならぬ「ぽんかん風呂」にすることにしました。
わたし、今まで温泉仲間の友人から真顔で、「つちやさん、温泉掘って下さいよ」と懇願されたものです。
「土屋温泉」ならぬ「ぽんかん風呂」です(笑)。
「ぽんかん」の皮の揮発成分であろう精油成分が、ぷーんとお風呂場に漂います。
精油成分はキラキラとまるで「アブラ」のように、湯面に浮かんできます。
お肌にやさしい単純泉の、あわあわタイプの温泉のようであります(笑)。
それに、ポリバスのお風呂を見ています。
まるで「鄙び系」の温泉に入っているかのような気分になります。
「ぽんかん風呂」気に入りました。
市販の入浴剤よりも楽しいです。
ちなみに、「みかんの皮」は「陳皮(ちんぴ)」と言って、漢方として利用されます。
「陳皮(ちんぴ)」という名前は、「みかんの皮」は乾かしたものです。
古いもの、つまり「新陳代謝」の古いという意味の「陳(ちん)」である「みかんの皮」が効き目が良いとのことで名前を付けられています。
「陳皮(ちんぴ)」は、理気薬(りきやく)です。
胃もたれや消化不良などの対策に使われます。
これは「理気健脾(りきけんぴ)」と言います。
つまり、「みかんの皮」の芳香性のぷーんとした成分が胃腸を丈夫にして、食欲を増すのです。
他の使い方としては「燥湿化痰(そうしつかたん)」作用があります。
「みかんの皮」のぷーんとした芳香の香りが、湿気の塊である「痰(たん)」を溶かし出すのです。
たとえば「檜(ひのき)」や「楠(くすのき)」などの香りの成分のものは、カビなどに強いですし、ある程度殺菌作用があるでしょう。
「植物の香り」というものは、「湿気対策」や「殺菌作用」「食欲増進作用」など、さまざまあるのですね。
「陳皮(ちんぴ)」の話に戻ります。
この成分は当店のお客様で飲んでいるかもしれませんが、「星火健胃錠(せいかけんいじょう)」や「星火温胆湯(せいかうんたんとう)」に配合されています。
「星火健胃錠(せいかけんいじょう)」には、「みかんの皮である陳皮」は、食欲増進として。
「星火温胆湯(せいかうんたんとう)」には、「食欲増進」やまた「精神障害のストレスの塊の痰(たん)」を溶かす目的として「陳皮(ちんぴ)」が処方されています。
おお、すごいです。
適当に「ぽんかん風呂」で文章を作ったら、「漢方コラム」になってしまいました。
将来は「秋田の宝」の「無名舎」さんから、「漢方コラム」の本を出版したいですね。(夢)
(昨日は、「体外受精の夢」を見ましたが、今日はストレートな欲求の「温泉めぐり」の夢でした。「夢は温泉を駆け巡る」です)