ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

「ぽんかん風呂」と「陳皮」の話

「冬はみかん風呂だ」

ということで、「ぽんかん」の話の続きです。

最近、夜は小腹が空いたら、紀宝町ウミガメ公園さんから送られてきた「ぽんかん」を食べるようにしています。

絶賛しますが、とてもおいしいです。

多分、関東は分かりませんが、東北地方でこんなにおいしい現地直送品の「ぽんかん」を食しているのは、「わたしとわたしの家族だけ」です(ちょっと自慢)。

昨日の夜は、ふと食べ終わった「ぽんかんの皮」をお風呂に入れて「みかん風呂」ならぬ「ぽんかん風呂」にすることにしました。

ぽんかん風呂

わたし、今まで温泉仲間の友人から真顔で、「つちやさん、温泉掘って下さいよ」と懇願されたものです。

「土屋温泉」ならぬ「ぽんかん風呂」です(笑)。

「ぽんかん」の皮の揮発成分であろう精油成分が、ぷーんとお風呂場に漂います。

精油成分はキラキラとまるで「アブラ」のように、湯面に浮かんできます。

お肌にやさしい単純泉の、あわあわタイプの温泉のようであります(笑)。

それに、ポリバスのお風呂を見ています。

まるで「鄙び系」の温泉に入っているかのような気分になります。

「ぽんかん風呂」気に入りました。

市販の入浴剤よりも楽しいです。

ちなみに、「みかんの皮」は「陳皮(ちんぴ)」と言って、漢方として利用されます。

「陳皮(ちんぴ)」という名前は、「みかんの皮」は乾かしたものです。

古いもの、つまり「新陳代謝」の古いという意味の「陳(ちん)」である「みかんの皮」が効き目が良いとのことで名前を付けられています。

「陳皮(ちんぴ)」は、理気薬(りきやく)です。

胃もたれや消化不良などの対策に使われます。

これは「理気健脾(りきけんぴ)」と言います。

つまり、「みかんの皮」の芳香性のぷーんとした成分が胃腸を丈夫にして、食欲を増すのです。

他の使い方としては「燥湿化痰(そうしつかたん)」作用があります。

「みかんの皮」のぷーんとした芳香の香りが、湿気の塊である「痰(たん)」を溶かし出すのです。

たとえば「檜(ひのき)」や「楠(くすのき)」などの香りの成分のものは、カビなどに強いですし、ある程度殺菌作用があるでしょう。

「植物の香り」というものは、「湿気対策」や「殺菌作用」「食欲増進作用」など、さまざまあるのですね。

「陳皮(ちんぴ)」の話に戻ります。

この成分は当店のお客様で飲んでいるかもしれませんが、「星火健胃錠(せいかけんいじょう)」や「星火温胆湯(せいかうんたんとう)」に配合されています。

「星火健胃錠(せいかけんいじょう)」には、「みかんの皮である陳皮」は、食欲増進として。

「星火温胆湯(せいかうんたんとう)」には、「食欲増進」やまた「精神障害のストレスの塊の痰(たん)」を溶かす目的として「陳皮(ちんぴ)」が処方されています。

おお、すごいです。

適当に「ぽんかん風呂」で文章を作ったら、「漢方コラム」になってしまいました。

将来は「秋田の宝」の「無名舎」さんから、「漢方コラム」の本を出版したいですね。(夢)

お風呂に浮かんだポンカン

(昨日は、「体外受精の夢」を見ましたが、今日はストレートな欲求の「温泉めぐり」の夢でした。「夢は温泉を駆け巡る」です)