こんにちは!
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
第27回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座の続きの続きの話です。
生殖医療の基礎知識では「妊娠中の合併症と母子への影響」 大阪大学大学院医学系研究科 大友一友先生の「多胎妊娠からみた妊娠中の合併症と母子への影響」の講義がありました。
多胎妊娠Q&Aでは、
多胎妊娠は増加しているのか?
多胎妊娠のリスクとは?
多胎妊娠の妊娠中の管理は?
多胎妊娠の分娩方法は?
など話がありました。
多胎では38週が安産だそうです。
多胎妊娠のリスクは、
○早産
○子宮内胎児発育不全(IUGR)
○低出生体重児
○胎児奇形
○妊娠高血圧症候群(昔は妊娠中毒症といった)
○HELLP症候群
○妊娠糖尿病
○帝王切開
○深部静脈血栓症(昔はエコノミークラス症候群といった)
などあって詳しい話が続きました。
次に永井クリニックからは「胚にかかるストレスとしての培養環境」と新しい内容の講義があり、NTT東日本関東病院産婦人科 近藤一成先生からは「STDと不妊─感染防止への採り組み」がありました。
最初にテーマとして、
STDの究極感染防止方法
性行為を行わない
STDは人類が滅亡しない限りなくらならい?
天然痘やポリオがワクチンで根絶されてもSTDだけは最後まで予防できないのか?
と興味深く話が進んでいきました。
佐藤孝道先生からは不妊カンセラーの心構えのことや認定問題演習などありました。
興味深かった問題を最後に紹介して今回の第27回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座を完結とします。
問30番 正しいのはどれか
a. 世界初の体外受精児として誕生したルイーズブラウンさんはもう60歳になる
b. 日本はイギリスに15年遅れで体外受精に成功した
c. ICSIは1992年にベルギーで初めて成功した
d. 日本では非配偶者間人工授精が母子健康保険法で認められている
e. 日本ではまだ着床前診断が実施されていない
<2010年10月9日 東京虎ノ門ニッショーホール>