先日に、当店で何(ふ~)先生より漢方勉強会を行いました。
ノートに記入していて、インプットばかりでアウトプットをしていないと、
知識が身につきませんので、私のメモ帳を書き写していきます。
まずは、昨年の9月9日のときの店頭での勉強会より。
「上海の漢方事情」
何先生は、8月に上海で不妊症の婦人科研修をしてきました。
そのときで印象に残ったこと。
1)婦人科においては、三稜(さんりょう)、莪朮(がじゅつ)をけっこう使っている。
2)子宮筋腫→清熱解毒剤に白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)をよく使う。
炎症があるので、活血化淤(かっけつかお)と同時に清熱解毒(せいねつげどく)
3)ガンについて…
薬局には人がいっぱいいた。
特徴は、清熱解毒剤を多用していること。
すべての処方に霊芝胞子の顆粒が使われていた。
黄ごんや黄耆(おうぎ)、党参(とうじん)などの気を補うものに
(衛益顆粒や麦味参顆粒のようなもの)、
白花蛇舌草もよく使う。
4)専門性が強い薬局
中国でも専門性が強くないと生き残れなくなった。
日本と同じ状況。
1)婦人科
2)男性科
3)ガン
4)皮膚科
これらに特化した薬局があった。
(中医学が強い分野)
婦人科においては、中国でも
西洋医学でホルモン剤治療。
↓
駄目なので、中医(ちゅうい)に来る。
ほとんどの人が何らかの炎症がある。
処方に清熱解毒(せいねつげどくざい)が配合されることが多い。
(白花蛇舌草など)
「炎症を念頭において、処方を組み立てている」
腫れる→白花蛇舌草
↑↓
卵巣嚢腫、子宮筋腫
A:菌がいるとき
B:腫れているとき
C:熱があるとき
シベリア霊芝(チャガ)+白花蛇舌草
今回は、以上で終りです。
…
<2013年11月29日追記です>
この記事から8年後に「上海漢方事情(2) 20代女性の生理不順(PCOS)排卵障害と子宮内膜ポリープ、着床障害など」として白花蛇舌草などの子宮筋腫、子宮内膜ポリープへの応用記事を書かせて頂きました。
子宮筋腫や子宮内膜ポリープは腎陽虚の体質がベースにあって、推動、温煦が無力になり「ちょうか」つまり塊ができやすいのです。
中医学は実に深いです。
今後とも生涯努力していきたいです。
2013年11月29日 何先生の訪店の翌日に