こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
昨日に比べて寒い感じの一日でしたが、いまはやっと晴れ間になりました。
仙台では昨日、ソメイヨシノが開花したようです。
八重の桜、福島から山形にもやってくるのでしょうか。
さて午前中に中医師(中国人の漢方の先生)何先生にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)についてお聞きしておきました。
ログしていきます。
…
土屋 「最近、排卵障害。無月経で生理が自力でこない多嚢胞性卵巣(PCOS)のお客様の来店が多いです。特徴は20代、やや肥満、ニキビ、元気そう、毛が多い。食欲もある、弱くない感じです。とくに男性ホルモンも高い方が多いですから、中医学(中国の漢方)ではどのように検討したらよいのでしょうか?」
何先生からのアドバイス
「まず血府。それに逍遥丸または加味逍遥散がいいです。
熱ぽかったら加味逍遥散。
逍遥丸は8、8、8。
そのお客様は寝る時間が遅い、つまり肝血不足があるし、ストレスもあります。
ストレスには2種類あります。
1)日常生活のストレス
2)寝るのが遅い、体のストレス
頭の中でストレスの処理に体が反応できていない→脳の中から肝臓に命令して糖分→脂肪になる。
だから太る。
肥満が解消しないのは胃腸と肝の問題です。
次に美肌油があります。
目的はこちらも2つ。
1)痩せる、化痰 つまりオイルでオイルを制する
2)PCOSの卵巣の細胞の問題。オイルのものだから細胞に入って細胞の修復ができる。
いまお勧めしている血府と爽やかな月の漢方とチャガは基本的にすごくいいものだから大丈夫です。」
土屋 「男性ホルモンに芍薬甘草湯がいいとお聞きしますが?」
何先生 「実際には肝の問題。逍遥丸のほうがいいです。
逍遥丸にも芍薬や甘草が配合されていますから。
体質に応じて加味逍遥散。
化痰活血化淤と肝血虚を改善することが多嚢胞性卵巣の漢方対策に。」
土屋 「五行草(スベリヒユ)はどうでしょうか?」
何先生 「五行草は使いやすいです。
子宮の中の塊、筋腫やのう腫にかならず清熱解毒のものを一品入れる老中医が上海にいました。
白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)だったり五行草(ごぎょうそう)だったり」
土屋 「よく多嚢胞性卵巣のお客様を目の前にしていると脳裏に温胆湯も浮かんでくるのですが」
何先生 「温胆湯もOKです。婦人科でも使えます。
冷えもある、熱もある。
たとえばニキビ。舌の色がそんなに赤くない、冷えている。しかし苔が黄色い。
温胆湯は清熱解毒もあるし、体も温める両方の働き。
夏になると冷たいものを飲む→ニキビが顔にいっぱい、お腹は冷えている。
冷えと熱が両方ある。
これからの時期は温胆湯がいい。
部活でいっぱい運動→ポカ○スエットに氷→胃は冷える→顔にニキビ」
土屋 「多嚢胞性卵巣症候群のお客様に三爽茶は実際に応用が効くのでしょうか?」
何先生 「使えます。三爽茶+美肌油は中性脂肪が高いときなど」
<2013年4月4日 福寿草>