昨日のことです。それぞれ違う疾患ですが基礎体温の「月経周期が短い」ことが月経周期療法的にキーポイントになりましたので、はてなブログに記録させてください。
<子宮筋腫で月経周期が28日よりも短いタイプ>
子宮筋腫で漢方薬相談をしているかた、舌ベロの尖が赤みが強く「心熱(しんねつ)」タイプです。月経周期が24~25日、25~26日周期と短めですからここ半年間は「清熱涼血(せいねつりょうけつ)」と「疏肝理気(そかんり)」をメインの方法にしていました。ちょっとまた子宮筋腫が大きくなったそうです。そこで一考。
✂ ✂ 一考中 一考中 ✂ ✂
血圧を測って頂いている間に思案しまして、うーん、そうだ!
夜に寝る時間が12時と就寝が遅く、お仕事もメンタル的に負担が残る職種でございますから、年齢的にはまだ腎虚(じんきょ)が進んだ状態ではないので、「疏肝理気活血化瘀(そかんりきかっけつかお)」の名方漢方薬と「養血安神(ようけつあんじん)」「清熱除煩(せいねつじょはん)」 の名方漢方薬の2つに、もう一味の「蓮子心(れんししん)」の3つをお勧め、ご紹介しました。
閃いた!
卵胞が早く育つから月経周期が24~25日と短くなりますので、酸味、渋味を利用して卵胞の早く加熱して育ちすぎることをブレーキかけていきます。
まさに子宮筋腫に月経周期療法の考え方のミックスです。
安神することによってリラックス、月経周期が「28日」を目指していけます。
活血化瘀(かっけつかお)、活血去瘀(かっけつきょお)は子宮筋腫は「瘀血(おけつ)」であるだけに「塊を小さくしていくこと」をメインに選びました。
<瘀血とは>
- 痛み
- しこり
- 黒ずみ
この3つを特徴とするものです。
子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫、チョコレート嚢腫、チョコレート嚢胞、子宮腺筋症、子宮内膜増殖症、など。多嚢胞性卵巣症候群や卵巣過剰刺激症候群なども瘀血が深く関連しています。黄体機能不全、甲状腺機能低下症、高プロラクチン血症も瘀血があります。頭痛や肩こり、生理痛(月経痛)。生理に血塊が混じること。これも瘀血です。
<瘀血が関わる婦人科疾患>
- 月経痛、月経血塊
- 子宮内膜症
- 子宮腺筋症
- 子宮筋腫
- 排卵障害
- 卵管癒着
- 卵巣嚢腫
- 月経前後頭痛
- 排卵痛、慢性腹痛
- 多嚢胞卵巣、無排卵、無月経
- 黄体萎縮不全、黄体未破裂卵胞
- 排卵誘発剤による卵巣の腫れなど
- ホットフラッシュ(冷えのぼせ)
- 習慣性流産(抗リン脂質抗体)
そういうことで子宮筋腫に対しては活血化瘀、そして月経周期を「心の火」を抑えて異常に早く新陳代謝が進んでいくことの漢方を3つお勧めでした。
心火(しんか)があれば燃えていくので排卵も早くなるし、月経周期も28日よりも短くなるし、そして子宮筋腫も大きくなっていきやすいです。
子宮筋腫は気滞(きたい)タイプが多いのでストレスもあまり溜めないように心がけていきます。
午後にご主人様と一緒に来店された奥様、ご主人様の「めまい」「耳鳴り」の漢方相談が終わってから「私も!」と漢方薬相談ご希望でした。
手と足の裏に掌蹠膿疱症があってなかなか治らない。
という漢方薬相談でした。
インターネットではある漢方薬がよく効く!と書かれていまして、それは私が実際にお会いしてみて漢方相談するにはそのお客様は、舌ベロは色は痰で苔が白苔でしたから掌蹠膿疱症には適切でないものでした。
そのことを素直にお伝えして、「益気健脾」「滲湿止瀉」と「清熱涼血解毒」「補血活血」の漢方薬2種類をお勧めしました。
やはり月経周期が24日前後と短いそうです。
この場合には流暢に補腎しているのもいいですが、実際には「血(けつ)」が「熱」をもって動いていますので、鎮めていけば月経周期も「28日」に近くなっていきますし、掌蹠膿疱症もきっと改善していって足の痒みなども治っていくはずです。
2016年9月7日 いわし雲
同日の撮影です。
東根市、りんごがたわわに実る季節です。