男性不妊、子宝の不妊症の漢方相談に強い土屋薬局です。
土屋薬局 中国漢方通信メールマガジン57号より、転載します。
中国漢方セミナーNO57
『男性を強くする漢方生薬のいろいろ』の巻
世の男性がドンドン弱くなっていると思いませんか?
やれ、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)の影響で、男性の精子の数が減ったとか、ワニのペニスが小さくなっているとか、動物の「オスのメス化」は、確実に進んでいるとか、ショッキングな報告が相次いでいます。
また、日本でもあの「バイアグラ」が医薬品として販売されています。
インポテンツに悩む人や、“年だからなぁ”と諦めていた男性諸氏に大きな喜びと希望を与えてくれました。
このことは裏を返せば、現代男性の多くがいかに弱くなってしまっているかを如実に物語っているのではないでしょうか。
しかし、効果のない人もいますし、何よりも間違った服用により「副作用」で死亡されたケースも少なくありません。
中国漢方(中医学)は古来より、自然界の恵みを活用しながら安全で効果的な“不老長寿”や“強壮強精”の薬を追い求め数々の名薬を創り出してきました。
中医学では、老化や精力不足を「腎虚(じんきょ)」といい、それを改善する薬を「補腎薬」と呼んでいます。
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◇精子を減少させる環境ホルモン・ストレスと栄養バランスの乱れでも
今、PCB、ダイオキシンなどの環境ホルモンが人間や地球の生物に大きな害毒を与え、特に精子を減少させることが問題になっています。
しかし、精子の減少、インポテンツ、性欲の減退など性機能障害の増加には、生活環境の急激な変化によるストレスの過剰、肉類のとりすぎと野菜不足による栄養バランスの乱れ、特に亜鉛、マンガンなど微量元素の不足、また鉛、カドミウムなど重金属の蓄積なども大きく影響しています。
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◇バイアグラは勃起させるだけ・精気を補い、精力を回復させることが大事
男性の性欲は本来、体力、気力が充実した状態の時に相手に対する熱い感情とともに自然に高まってくるものなのです。
ただ勃起させるだけならば「バイアグラ」を服んで、ペニスの海綿体の筋肉をゆるませ、血液を流れ込ませてやれば十分かもしれません。
しかし、もともと心臓病や糖尿病の人が使えば、思わぬ「副作用」を起こしかねません。
また、性欲を起こす働きはなく、体の弱い人をはじめ、約3割の人には効かないと言われています。
男性は一般的に50~60歳になると加齢とともに睾丸は小さくなりはじめ、またテストストロン(男性ホルモン)の分泌が低下し、からだの老化とともに性機能もだんだん衰退していきます。
例えば、70歳になると睾丸の大きさは平均して12歳とほぼ同じと言われています。
中医学ではこうした現象を「腎虚虚虧(じんきょきょき)」といいます。
老化を防止し、少しでも老化のスピードを遅くするためには、個人の体質や状態によって腎の精気を押しなう働きのある補腎薬を選んで、常に補充していく必要があります。
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◇正常な性生活は健康の証明です。過度のセックスは短命の原因です。
性欲は人間の本能です。
中医学の考え方では男が陽で、女が陰ですから、陰と陽が交合することはごく自然なことで、むしろ禁欲は健康にも悪く、病気の原因になると考えられています。
しかし、男性の性機能のピークは24歳から32歳で、女性は21歳から28歳と言われていますので、未成年のセックスは心身の発育によくないものと考えられ、特に女性の場合は妊娠・出産に悪い影響を与えかねません。
また、成人でも過度のセックスは中医学でいう「腎」を傷つけ、体力・精力を消耗させます。
中国歴代の皇帝は多くが短命でした。
それは性生活に問題があったからです。
現代医学でも、過度のセックスは内分泌、免疫、自律神経などを乱れさせ、甲状腺機能低下、腎機能の低下、慢性気管支炎、腫瘍、自律神経失調症などを誘発させることが指摘されています。
これらの病気があるときは性生活を控えることは治療の上からも必要なことです。
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◇セックスの回数は個人差が大きい・無理、過度は極力控えることです
健康な人のセックスはどのくらいが適当でしょうか。
もちろん個人差がありますが、一般的に20代は月5~8回、30代は4~6回、40代は4回、50代は3回、60~65歳は2回、66歳以上は1~2回と言われています。
しかし、その時々の体調や健康状態によっても違ってきますから、無理をしないことが健康のためにも一番大事なことです。
過剰なセックスによって顔色が悪くなり、疲れやすく、めまい、ふらつき、記憶力減退、動悸、不眠、耳鳴り、食欲低下などを招き、またひどい場合には、精液に血が混じる、射精痛、インポテンツなどにもなりかねません。
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