おはようございます。
薬剤師の土屋です。
最近は再び天気が荒れていますが、みなさまがお住まいの地域の
お天気はいかがでしょうか?
三寒四温の気候ですから、お気をつけください。
さて、2008年2月15日の「土屋薬局メールマガジン」より、編集後記を掲載します。
「水餃子」にまつわる思い出です。
メールマガジンをDM用に転載したところ、
DMを作成したスタッフも読んでいて思うところがあったそうですので、
ココログ版にも掲載させて頂きます。
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●● 5.編集後記 「水餃子の話」
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最近、中国での餃子に有機リン系農薬の「メタミドホス」混入の話題で
持ちきりです。
今日の2月15日現在では、はっきりとした原因が分かりませんが、
袋の表と裏から見つかったそうですので、
工場の段階で混入した疑いが指摘されています。
さて、中国で餃子と言えば、本来は「水餃子(すいぎょうざ)」です。
日本では、餃子と言えば、「焼き餃子」
中国では、餃子と言えば、「水餃子」
の方程式が成り立ちます。
ですから、中国でたとえば、北京や上海などで、
レストランで餃子を注文すれば「水餃子」ですし、
「水餃子」は各家庭の味があって、
「お袋の味」ならぬ「水餃子の味」があるのです。
水餃子は、それだけで味がついているので、
最近では中国人でも、「餃子のたれ」などに付けて
食べる人がいますが、本来は何も味をつけないでも食べられる
おいしい食べ物なのです。
日本で餃子を食べるときには、
「ご飯」と「餃子」の組み合わせが一般的ですが、
中国では考えられないことです。
「水餃子」自体が、これが主食になります。
ですから、「水餃子」と「ご飯」という組み合わせは、
ありそうであり得ないことです。
私自身も、東京で中医学を勉強していたときには、
中国人の中医師の先生と「水餃子パーティー」をしたことが
2回ほどあります。
そのうち、1回は研修所の地下1階でのレストランで、
皮作りから始めました。
中国人の男性の方は、とても料理が上手なので、
男性の中医師の先生が作る「水餃子」はとても美味しかったのを
今でも覚えています。
皮を作って、具も作って、みんなで皮に具を詰める。
そして茹でて、食べる。
これが美味しいのです。
手間隙をかけただけ、みんなで食べる「水餃子」は
素晴らしく美味です。
餃子に具を詰めるときには、やはり上手な人と下手な人の差がありますので、
(もちろん私は下手なほうでした。笑)、
もっと上手に「水餃子」を作れるようになりたい。
と思ったものでした。
もう1回の「水餃子」パーティーは、
女性の中医師の先生の家に御呼ばれしました。
そのご主人は、鍼灸の先生で日本人ですが、
「火宅の人」で有名な作家、檀一雄さんと親戚、
檀ふみさんと「いとこ」ということで、
お宅には色紙なども飾ってあり、
当時「おお!」と思ったものです。
さて、その中医師の先生宅での「水餃子パーティー」も
心温まるものでした。
そんな「水餃子パーティー」の懐かしい思い出や、
美味しい味や、みんなの笑顔、日中友好の親善な雰囲気などが、
今も脳裏に蘇ってきます。
私にとりましては、「餃子」とは、日中友好の「水餃子パーティー」です。
編集長 土屋幸太郎