こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
いよいよ今日は立春の日、節分ですね。
そろそろ春を実感し始めている山形です。
土曜日の漢方相談会は、仙台や山形市など遠方からのお客様のご利用がありました。
最近は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や子宮内膜症、チョコレート嚢胞、子宮腺筋症などの方で体外受精がうまくいかないケース、AMHが低めの方など、私も一生懸命に漢方相談、お話を聞かせて頂いています。
<2013年2月3日>
最近購入した「古今中医 婦科病 弁治精要」 人民軍毉出版社です。
すごく勉強になります。
何少山先生のスピリットを持ちながら、有名な中医師の先生の考え方を学びます。
いまは多嚢胞性卵巣症候群の特訓中なので付箋紙をつけて、すぐにパッと読めるようにしています。
ページを開いてみましょう!
最初の章の汤昆華先生の「補腎疏肝、清解去湿、動をもって静を制する」
この段落が素晴らしいです。
腎虚肝鬱が多嚢胞のおもな主要な病機であること、脾虚湿盛、および陰虚火旺が重要な病理であること。
そろそろスペースが無くなってきているので省略させて頂きますが、汤老中医は「動をもって静を制すること」が大切ですと述べています。それは多嚢胞のかたは内分泌が静止している状態だから、打破するには「動」の生薬を使うべきです。
まず活血通絡の桃仁、杏仁、川弓、紅花、我朮、益母草、五霊脂など。胞脈を通して気血を運行する。
さらに「動」の薬物には補腎があり、血肉友情の紫荷車、鹿茸など。
動物生薬はよく走ってよく守る、植物生薬にさらに水平平衡で均衡している状態を打破する力がある。
汤老中医は喜んで肉桂を使います。
肉桂は温燥で「動」の力が大だから陰陽の回転を促進し、月経来潮によい。
など、私、土屋の意訳ですがとても感動的な文章でした。
中医学最高です!
ちなみに午前中に50代の女性のお客様が高血圧と更年期障害ののぼせ、ほてり、頭痛で漢方相談に来店されましたが、中医婦人科を特訓しているおかげで、つまり40代の漢方相談の延長上に50代はあるのでとても漢方相談しやすかったです。
お客様、こちらがお勧めした漢方薬、杞菊顆粒を一服したところ、「頭がスーッとして楽になりました。なんだか耳の聞こえも!」と喜ばれました。
にきびやアトピーなどの皮膚病も中医婦人科から漢方相談できますので、先週来店された19歳の女の子、ばあちゃんと一緒のご来店でしたが、喜んでお帰りになりました。
アトピーは必ず治ります。
では、今週もどうぞよろしくお願い致します。
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今週の漢方相談会のお知らせです。
○2014年2月3日~2月8日(月~土) 薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー 土屋幸太郎が漢方相談を担当させて頂きます。
○2014年2月9日(日) 土屋薬局第二日曜日で定休日です。
土曜日の漢方相談会、独身の方が結婚前に生理不順の真剣な漢方相談をお寄せ下さったり、カップルでのご来店が増えてきています。喜ばれる漢方相談を心掛けています。
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お電話やメールでご予約お願いします。
平日の漢方相談大歓迎です。一人一人に時間をじっくり割いて相談しています。
遠方のかたは、電話やメールでご相談をお寄せください。こちらから。
中医学、とくに中医痺証と中医婦人科に詳しい薬剤師 土屋幸太郎 (国際中医専門員)、不妊カウンセラー(NPO法人不妊カウンセリング学会認定)による親切な相談。じっくり話を聞いて一人一人の体質や年齢、症状に応じて相談しています。どうぞお気軽にお声をかけて下さい。
土屋幸太郎のプロフィールはこちらです。
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<2013年11月4日 郡山市ビッグパレット 薬剤師 土屋幸太郎の漢方相談の風景>
土屋薬局 中国漢方通信/漢方専門の薬剤師、不妊カウンセラーが相談します。
漢方体験ドットコム…土屋薬局のお客様体験談です。ぜひご覧になってください。
土屋薬局 中国漢方通信メールマガジン…毎月5日と15日の月に2回スタッフと力を合わせて発行しています。約360名の読者の方々がいらっしゃいます。ぜひご購読のご検討を!
<2014年12月22日 伊勢神宮 内宮へ>
一昨年に太宰府天満宮の宮司さんから、「来年の12月はぜひ伊勢参りに行ってください」との約束を果たしました。
私の人生で2回も伊勢に行くとは夢にも思いませんでした。
3回目は、次の遷宮を狙っています。
健康で頑張っていきたいです。
<2013年12月22日 名古屋駅で購入した新しいマフラーを早速、首に巻いて>
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漢方のご相談方法は、漢方相談表、またはファックス、電話で受け付けています。
お問い合わせは、送信フォームもございます。
詳しい漢方相談の方法はこちらからで説明しています。
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所在地 山形県東根市神町中央1-10-7
Google mapによる所在地
営業時間 第二、第四日曜日お休みです。
平日 午前8時~午後7時 土祭日 午前8時~午後6時
メールアドレス JDY00247@nifty.com
電話 0237-47-0033 漢方電話相談室 0237-48-2550 Fax 0237-49-1651
仙台方面からのご来店の場合には、お車でのご来店、または仙台駅前の旧仙台ホテル跡の複合商業施設のEDEN前のバス停から「山形新庄行き」48ライナーの山形交通のバスをお勧めしています。さくらんぼ東根駅下車です。1時間に1本あります。約1時間15分です。
さくらんぼ東根駅に到着されましたら、当店のスタッフがお迎えにまいりますので、お気軽に前もってご予約のうえご来店頂けたらと思います。
福島県からのご来店のお客様も増えてきています。
郡山市から東根市までは約2時間ぐらいで当店に到着しますし、山形新幹線で息子さんと一緒にさくらんぼ東根駅経由で来店されたお客様もいらっしゃいました。
携帯からは、こちらをクリックしてください。→土屋薬局のグールグルマップ
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この季節は腰痛、坐骨神経痛、膝痛、首や肩の痛みなどが増えてきます。
「痛み、しびれ」の漢方相談にも力を入れていきたいです。
独歩丸の後継者、独歩顆粒が正式にイスクラ産業さんから発売されましたのでご紹介に力を入れています。
また若い女性の方からはカンジダ膣炎の漢方相談が増えていて、痒みが治まって喜ばれているケースがほとんどですので今後とも「痛苦を解除できるよう」真摯ににこやかに対応していきたいです。
「何少山医論医案経験集」です。
先週は時間があるときに「論温陽止崩」の章を読んでいました。
漢字だけの中国語の本です。
不正出血に限らず、女子の一生において陽気が大切です。
昔、張仲景は金匱要略の婦人論三編で温陽のものが大半を占めた。
たとえば悪阻には、桂枝湯に干姜人参半夏湯を使ったり、癥瘕(ちょうか)、(つまり卵巣嚢腫などの塊のこと)には桂枝茯苓丸を。
妊娠腹痛には附子湯を、中虚腹痛には小建中湯を。
胞脈を温めるには腎気丸を
産後腹痛には当帰生姜羊肉湯を、老年の崩漏には温経湯を
ただしこの江南一帯は特別な地域で湿気が多くて温暖なので、あまり辛かったり体を温めると陰血を必要以上に消耗する恐れがあるから…
などと書かれていて、うーん、傷寒論をもう1回勉強しようかな、と中医学の奥の深さに改めて感心したところです。