こんにちは!薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
ちょうど天気予報どおりで雨降りになってきた山形です。
東京出身のお客様は山形特有の一日のうちでの寒暖の差が辛いそうです。
鼻水など鼻炎になりやすいです。寝冷えや風邪などにもお気をつけてもらいたいです。
さて今日で5月も最後、明日から6月ですから早いものですね。
今日の土屋薬局ブログは昨日の夕方に赤ちゃんを抱いて来店されたお客様のお話です。
funin-kanpo.hatenablog.com
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こちらのお客様は終始一貫して食養生はこちらのようにしました。
食事では肥厚甘味のような、以下の食事に気をつけました。
痰湿タイプ改善の心得です。
その1 主食はなるべく雑穀入りのご飯にする、夕食は少なめに
その2 海藻、きのこ、根菜を積極的に使う
その3 肉、卵の黄身、魚卵、脂っぽいもの、味の濃いものは使わない
その4 水分、糖分はとりすぎないように
その5 食後に温かい烏龍茶、プーアール茶、はと麦茶を飲む
痰湿タイプにオススメの食材です。
根菜類 …大根、ごぼう、にんじん
青背の魚…いわし、あじ
あさり、しじみ
冬瓜
海藻…わかめ、ひじき
緑豆、緑豆春雨
ハトムギ
こんにゃく
バナナ
きのこ…しめじ、しいたけ、まいたけ
POCSで多嚢胞性卵巣症候群で排卵障害があって、病院から卵巣ドリリングの手術をおすすめされているようなかたは、卵巣がキロキロと白い膜があって硬くなっていることが多いです。ですから、食事で口から入るものに気をつけて、体質改善を図ります。
同時に漢方薬は体をさっぱりとさせて、血行を改善してPCOSの排卵障害を克服するよような方針をたてます。
もう一度、過去記事をこちらに貼りますね。
2018年7月5日 多嚢胞でも漢方で
排卵、生理が来てガッツポーズ!
以前にこちらのコラムで紹介させて頂いたお客様、PCOSの多嚢胞性卵巣で排卵がしづらくて今年の1月25日からずっと漢方薬を根気よくお続けになっています。
20代で若くして漢方薬局に子宝相談に来る方は、通常は病院、クリニックの不妊治療がうまくいっていない方。
とくに多嚢胞といって排卵障害でクロミッドや排卵誘発の注射にうまく反応しなくて、くじけそうになっている方が多いです。
多嚢胞とは卵巣にプツプツとネックレス、真珠のようにエコーで卵がたくさんみえて、そして1個の主席卵胞が育たない疾患です。
原因は肥満とか食べ物の環境ホルモンのせいじゃないかなどいろいろと言われています。このタイプのかたは、月経が半年ぐらいこない無月経になることがしばしあり、中学生や高校生のときには生理は順調でしたか?とお聞きする必要もあります。
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クロミッド2周期のんでうまくいかず
⇓
フォリルモンP注射75単位を20日連続で打ちました。
それでも卵胞が6ミリと小さく大きくなりませんでした。
そこで産婦人科の先生からは卵巣ドリリングまたは違う薬を使ってはどうか?と提案がありました。違う薬とはゴナールエフ注射です。
卵巣の膜が厚いそうです。
だからなかなかスムーズに排卵できません。
食事では肥厚甘味のような、以下の食事に気をつけました。
痰湿タイプ改善の心得です。
その1 主食はなるべく雑穀入りのご飯にする、夕食は少なめに
その2 海藻、きのこ、根菜を積極的に使う
その3 肉、卵の黄身、魚卵、脂っぽいもの、味の濃いものは使わない
その4 水分、糖分はとりすぎないように
その5 食後に温かい烏龍茶、プーアール茶、はと麦茶を飲む
痰湿タイプにオススメの食材です。
根菜類 …大根、ごぼう、にんじん
青背の魚…いわし、あじ
あさり、しじみ
冬瓜
海藻…わかめ、ひじき
緑豆、緑豆春雨
ハトムギ
こんにゃく
バナナ
きのこ…しめじ、しいたけ、まいたけ
などですね、リンク先のコラムにはいろいろと画像も入っていますのでぜひご参照ください。
瘀血タイプの血行不良も絡んでいるし、痰湿のヘドロのような水毒のベタベタしたものも関係します。そしてLHが高い、ニキビがある、男性ホルモンが高いなど、一人一人の個人差がありますので適切に対応していきます。
また根底には腎虚といって体の根っこの部分、体質があります。
まとめると、標が瘀血、痰湿の排卵障害、体質の本の部分が腎虚です。
根っこが大切ですよ。
さて漢方薬は土屋薬局からは3種類、うーん、あれ? いまは2種類だけで活血化痰のシンプルな処方をお続けになっていまして、今年の1月からですから、もう半年経過していますが先日にお客様のお話をお聞きしましたら、「先日30日周期できちんと生理が来て、トイレでやったぜ~!ガッツポーズしました。笑」とのことでした。笑
普通は生理が来るとガクッと落ち込みますが、逆でした。
「ちょうど1ヶ月で自然に生理が自力できて、今日にトイレでガッツポーズしました。ステップワンはクリアーしました。嬉しいです」
「基礎体温表も今周期は2層になっていて綺麗でした。食事ももちろん以前に教わったことを着実に実行しています」
病院に行かず、卵巣ドリリングの卵巣に穴を開ける手術は私のアドバイスと主人と相談してそれはスルーしていたので、普段の食事の体質改善の面と漢方薬の相乗効果で多嚢胞にもかかわらず自然に排卵したのでした。
卵巣ドリリングは半年くらいで穴がふさがってしまいますし、思ったように妊娠率も上がらないし、逆に卵巣に悪い影響などがある場合もあるようですよ。
ということで、今回のタイトルは「多嚢胞でも漢方で排卵、生理が来てガッツポーズ!」でした。今後の妊娠を心から願っています。
‥
さて時は流れて2019年5月30日 昨日のことです。
平成最後の先月にお生まれになった赤ちゃんを抱いたお客様が来店されました。
だいぶ大きく生まれて、いま5キロあるそうです。
お客様、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)で排卵障害があったのですが、漢方で体質改善、4ヶ月後に自力排卵、そして翌月に自然妊娠でご出産でした。
おめでとうございます!
すごく可愛い赤ちゃんでスタッフのMさんと妻の幸先生と一緒に赤ちゃんを抱いたお客様とまったりした幸せな時間が流れたのでした。
どうもおめでとうございました! 出産のお祝いも提供させて頂きました。
「また来ます!」とのことで、今後も楽しみです。