ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

子宮内膜症でチョコレート嚢胞の漢方相談。生理痛も軽減!

昨日に漢方相談にご来店されたA子さまの舌ベロを見ましたら、色が薄い「痰(たん)」という色に、(淡い貧血のような感じの色です)、舌の横側に「淤斑(おはん)」がありました。

 

 

「淤斑(おはん)」とは、色が暗い感じで、舌に「シミ」になっている感じです。

 

 

生理以外の下腹部痛や、排卵痛、また生理前の下腹部痛などが起こりやすいです。

 

 

子宮内膜症や卵巣嚢腫、卵巣チョコレート嚢腫のときもあります。

 

 

舌ベロに「淤斑(おはん)」があるときには、からだにもそれ相応の「淤血(おけつ)」があることにつながります。

 

活血化淤(かっけつかお)といって、血液の汚濁を解消し、流れをスムーズにすることが原則です。

 

 

淤血(おけつ)の三大特徴は、

 

 

1)痛み

 

2)しこり

 

3)黒ずみ

 

 

です。

 

 

月経血の色が暗い感じで、塊(血塊)もあるのも淤血(おけつ)と考えます。

 

 

舌の色が「痰(たん)」なのは、血虚(けっきょ)で、これは「補血(ほけつ)」とか「養血調経(ようけつちょうけい)」で

血液を養って、補っていくことが大切です。

 

 

ですから、舌の色が「痰(たん)」で、「淤斑(おはん)」があるかたの場合には、血虚(けっきょ)と淤血(おけつ)の2つの「証」のミックス、複合体になります。

 

対策は、養血調経(ようけつちょうけい)と活血化淤(かっけつかお)を同時に平行します。

 

 

 

 

 

最近の漢方相談の著効例では、子宮内膜症の手術でレーザーで焼いた方で、卵巣チョコレート嚢胞もあったかたです。

 

 

B子さんと呼びます。

 

 

B子さんは、ふだんから下腹部痛があり、下腹が重い感じです。

 

 

ズキズキします。

 

排卵痛も生理痛と同じように、かなり痛いそうです。

 

 

生理は、暗紅色で、血塊が多いです。

 

 

最近は、月経の経血量も減ってきています。

 

 

冷房で体が冷えます。

 

とくに冬は体が氷のように冷たくなります。

 

下半身も冷えやすいです。

 

 

当店からの漢方処方は、

 

 

1)血流たっぷりの補血(ほけつ)の漢方薬

 

2)ピクノジェノール含有の方剤

 

3)水蛭(すいてつ)製剤

 

 

の3つで「全周期活血化淤(ぜんしゅうきかっけつかお)」をメインにしました。

 

 

 

昨日のB子さんからの連絡では。

 

 

1)経血の色がきれいになった。

 

量は変化なし。

 

 

2)生理のとき以外の普段の下腹部痛がまったく無くなった。

 

 

とのことで、驚くべき著効でした。

 

 

これは、鎮痛剤だけではこうもいかないので、まさしく「中医学の漢方の効き目」があったと考察されます。

 

 

活血化淤(かっけつかお)の漢方方剤をメインにすると、なかなか素晴らしいと思う今日この頃です。

 

 

不妊に対しても、もちろん「下腹部痛や排卵痛、生理痛の軽減」は漢方としてはかなり有効で、今後に大いに期待できます。

 

 

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