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●● 4.『とってもためになる!中国漢方セミナー59』
★『男性を強くする生薬のいろいろ』の巻★
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「男性を強くする生薬のいろいろ」の最終回です。
今号では、処方の紹介です。
●あなたは、どのタイプ?
■エネルギー不足―冷えタイプ
○寒がり型・腎陽虚(じんようきょ)型
顔色青白・寒がり・手足の冷え・むくみやすい・足腰の冷え(夜間多尿)
○胃弱(いじゃく)型・脾腎陽虚(ひじんようきょ)型
元気がない・食欲不振・胃下垂・腹痛・下痢・軟便
○ゼイゼイ型・肺腎陽虚(はいじんようきょ)型
冷えやすい・薄い痰・咳・喘息
○ドキドキ型・心腎陽虚(しんじんようきょ)型
全身的な冷え・青白い・息切れ・動悸・疲れやすい
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■体液不足―ほてりタイプ
○ポカポカ型・腎陰虚(じんいんきょ)型
早老・口渇・頻尿・手足のほてり
○ショボショボ型・肝腎陰虚(かんじんいんきょ)型
目の疲れ・かすみ目・目が乾く・視力の衰え・頭痛・めまい・肩こり・怒りやすい
○カサカサ型・肺腎陰虚(はいじんいんきょ)型
鼻炎・空咳・喘息・のぼせ・湿疹・かゆみ・アトピー性皮膚炎など
○イライラ型・心腎陰虚(しんじんいんきょ)型
イライラ・不眠・息切れ・便秘・動悸・不安感
○アツアツ型・陰虚火旺(いんきょかおう)型
ほほが赤い・のぼせ・熱感・寝汗をかく・手足があつい
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●あなたの精力アップ大作戦・・中医学的にはどのタイプ?
○主な症状
勃起不能・勃起しても余り固くならない
精液が薄く、量が少ない
腰膝に力がない
倦怠感・寒がり
顔色が白っぽい
耳鳴り
脱毛
歯が揺れ抜ける
舌の色は淡白、苔の色は白い
○主な原因
高齢者、中年の早老早衰
長患い
先天的に体が弱い
(高齢者によく見られる)
□中医学的な説明
○腎陽(精)不足
体を温める腎の陽(機能、火)が弱く、腎精(エネルギー)が不足している
○主な漢方薬
『至宝三鞭丸(しほうさんべんがん)』
『海馬補腎丸(かいまほじんがん)』
『参茸丸(さんじょうがん)』
『八味地黄丸(はちみじおうがん)』など
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○主な症状
性的に興奮しやすい
勃起しても余り固くならない
精神緊張・早漏を伴う
腰膝に力が入らない
時々動悸・寝汗
足の踵が痛い
尿が黄色い
・便秘
・舌の色は赤い、苔少ない
□主な原因
陰虚(体液不足)体質
長患い
自慰、セックスの過剰など
(若い頃に自慰頻繁の人によく見られる。20、30代に多い)
□中医学的な説明
○腎陰不足
腎の陰(物質、水)は全身を潤し、陽をコントロールしているが、陰が不足すると陽の機能が過剰となる
○主な漢方薬
「瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)」
「天王補心丹(てんのうほしんたん)」など
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□主な症状
勃起不全・勃起しても固くならない
少しの情緒の変動でも勃起に影響する
睾丸・ペニス疼痛
射精痛・下腹部悶痛
抑鬱(よくうつ)・胸悶(きょうもん)
顔色黒い
舌の色は黒紫で、紫色の斑点がある
□主な症状
夫婦の感情の不一致
緊張・心配・情緒不安
自慰、セックス時にむりやり射精を我慢する
(性的欲求不満、生殖系や全身的な慢性疾患、高齢者に多い)
□中医学的な説明
○肝鬱気滞(かんうつきたい)・血淤(けつお)
男性機能は腎の精気のほか、精神的な調和、気と血液の流れとも密接に関連し、その停滞は性機能を弱める。
□主な漢方薬
『冠元顆粒(かんげんかりゅう)』
『血府逐淤丸(けっぷちくおがん)』
『星火逍遙丸(せいかしょうよがん)』など
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□主な症状
勃起不全
精液が漏れやすく、白濁り
陰部がかゆくて湿っぽい
尿が黄色く濁る
イライラ
体が重く、動きが鈍くなる
舌の色は赤く、苔は暑く黄色い
○主な原因
肉、脂肪食の摂り過ぎ、甘い物の摂り過ぎ
酒の飲み過ぎ
セックス過剰と泌尿器系炎症(肥満、がっちりした人によく見られる)
□中医学的な説明
○湿熱下注(しつねつかちゅう)
体の中の水分と熱が下半身に停滞し、胃の調子も悪く、全体に体が重だるい
○主な漢方薬
『瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)』
『瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)』など
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□主な症状
驚き、恐れによって突然勃起不能
心悸・不眠・息切れ
じっとしていても汗が出る
抑鬱
舌の色は淡くピンク色、苔は白く薄い
□主な原因
性格的に臆病で、驚きやすい
□中医学的な説明
○驚恐傷腎(きょうきょうしょうじん)・心身不寧(しんしんふねい)
驚き、恐怖が腎を傷つけ、精神のバランスを乱す
□主な漢方薬
『麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)』など
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□主な症状
勃起不全、あるいは勃起しても固くならない
食欲低下
心悸・不眠
動きが鈍りだるい
舌は淡いピンク色、苔は少ない
□主な原因
神経の使いすぎによって、睡眠、食事が十分に取れない神経衰弱の状態になる
(頭脳労働の人によく見られる)
□中医学的な説明
○心脾両虚(しんぴりょうきょ)
精神活動には気血の供給が必要で、神経の使いすぎで、胃や腸の働きが衰え、気血が不足した状態になっている
□主な漢方薬
『帰脾錠(きひじょう)』など
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漢方薬は、一人一人の体質に合わせて相談していきますので、詳しくは当店までご相談してください。
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