こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
山形は雪降りとなって、こんこんと雪が続いています。
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●● 5.編集後記 「卵巣嚢腫の疑いによる左下腹部痛の漢方相談」
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卵巣嚢腫の疑いによる左下腹部痛の漢方相談
お客様Iさまから掲載許可を頂きましてコラムを作成させて頂きます。
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○平成22年10月16日
Iさま 35歳
卵巣のう腫の疑いによる左下腹部痛
その年の8月ごろから始まりました。
生理前に悪化しやすいです。
最近は食欲はなくて、下痢気味です。
生理不順ではないですが、レバー状の塊がでます。
6年前に右の卵巣嚢腫8センチを手術しています。
2年前からは左の卵巣に3センチほどの卵巣嚢腫があると診断されています。
右と同じ皮様のう腫であると思われます。
左下腹部痛は排卵のときにも、またそれ以外の日にも痛みやすいです。
当店からは、以下の処方をお勧めさせて頂きました。
○養血調経
○水蛭製剤
○気を開く漢方薬
中医学では「通じざればすなわち痛む」と呼ばれています。
とくに卵巣嚢腫などに関連する痛みは、体の横側のラインの経絡、つまり肝臓の経絡上のトラブルであるともいえます。
気血(きけつ)の流れをスムーズにしていけば、痛みが解消しますのでその方針に従って漢方を選んでいきます。
養血調経と水蛭製剤は、活血化淤で血流を改善したり、また水蛭製剤で経絡の流れをスムーズにして、頑固な痛みを和らげます。
とくに水蛭製剤は、水蛭(みずひる)が配合されていますから、悪いものをチュウチュウ吸い取る働きに優れているのです。
癒着や炎症を鎮めるのに効果的です。
気を開く漢方薬は、前述の肝臓の経絡上の気の流れをスムーズにして養血調経、水蛭製剤とともに「痛み」の緩和に役立ちます。
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○平成22年11月10日
「先月から養血調経と水蛭製剤と気を開く漢方を服用しておりますが、左下腹部の痛みが良くなりました。
いつもは、生理終わってからジワジワと痛みだしたのですが、今月は少しまだ違和感がありますが、本当に良くなった気がします。
痛みが良くなり、気持ちも楽になったのか前みたいに夜中に不安になり目が覚める事もほとんどなくなり、良く眠れるようになりました。下痢もほとんどしなくなりました。
本当に感謝しております。」
経過が良くて、ほんとに良かったです。
いまもIさまは漢方を上手にご利用されていらっしゃいます。
<2011年12月2日 大日様より見える「赤い屋根の風景」>
我が家から徒歩5~6分のところに大日様があります。
少し小高いところなのですが、そこに登ってしまえば、周囲の見渡しがよく、気分も爽快になる眺めです。
大森山方向を撮影しています。
そしてレンズを交換してズームアップです。
奥羽山脈は白い帽子をすっぽりかぶって冬の風景となっています。
この黒伏山周辺の景色がなんとも心を打ちます。