こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
東京方面、雪降りとのことで全国的に寒くなりそうですから、みなさまにはお体気をつけていって頂きたいです。
通勤など渋滞しないといいですね。
さて、昨日の夜に平成25年度第一回目の中医不妊症TVお茶の間講座に参加しました。
薬局が終わったあとの20時から22時まで、パソコンのテレビ電話のシステムを使い、全国北海道から沖縄県までの漢方薬局の先生方とチューターの陳先生の「性腺軸」の講義でした。
初回からずっと参加している10年選手の私ですが、今年は基礎からやり直そうと思って、不妊症の漢方の周期療法の基礎の基礎から勉強やり直しです。
それで昨日受講した感想は「目からウロコ」でしてすごく感激しました。
確かに漢方で不妊症、子宝相談をするコツ、極意をつかんだような気がします。
大いに自信がついてきました。
さて、今日は昨年の10月16日に開催された中医不妊症TVお茶の間講座 「卵管閉塞」のことを記録していきたいです。
…
35歳の女性の方です。
162センチで48キログラムです。
結婚5年目、チョコレートのう腫が前年の11月に診断されました。
初潮は11歳、周期は26日間。月経期間は7日間で2日目に出血が多いです。
経血の色は暗紅で、血塊が混ざります。
生理痛が酷いです。
腰痛、性欲低下、寒がり、冷え性、口渇、のぼせ、立ちくらみ、憂鬱、イライラ、下腹部が時々痛い、月経痛です。
漢方薬局の先生のほうからは、養血調経、補腎補陰、二至丹、水蛭製剤、5つの花の生薬など、周期に合わせて漢方をお勧めしていて、全国の薬局の先生方と検討することになりました。
…
<その時のチューターのTin先生から教わったこと>
チョコレートのう腫が片方がほとんど機能しなくなっています。
卵巣機能の低下→チョコレートのう腫は淤血
1)手術は卵巣をきずつける 2)ピルで子宮内膜の増殖を抑える
<卵巣機能を上げるには→補腎すること>
鎮痛剤を使うこと→免疫力の低下
チョコレートのう腫は感染しやすい→腹膜炎になりやすい。
高熱は要注意です。
胃腸が弱い、痩せている。
活血化淤は気血(きけつ)の消耗↓
補腎も胃腸機能↓
気血を補うことが大切
↓
卵巣状態の回復になる
生理の痛みには温めて痛みを止める。 冠元顆粒、爽月宝など。
高温期に活血化淤を強くする。
カウフマンの目的→1)生理痛の緩和 2)卵巣を休ませる、卵巣に刺激を与えない。
卵巣機能を助けるため、補腎活血
エストロゲン製剤は血液がドロドロ、婦宝当帰膠+丹参製剤が必要
補陰をいれる。
カウフマンは杞菊を使う。補腎陽は卵巣がビックリする。
もし冷え性、甲状腺機能低下があれば、補気で帰脾湯または平性の魚鰾製剤
カウフマンのときに参茸補血丸を使うときには半分の量で
BBTが高い→ニキビがでやすい。→清熱解毒を併用する。
五味消毒飲加減製剤など1~2週間で様子をみる
カウフマン→肝機能障害が起こりやすい
補剤を使う、清熱解毒は気をつける
排卵がなくても夫婦生活はホルモンバランスを良くする
五味消毒飲加減製剤は ×胃腸が弱い ×冷え性
○ニキビ、舌が紅い、BBTが高い、熱っぽい
排卵期の赤茶色いおりもの→1)クラミジア(湿熱)…熱をとってサッパリする漢方やエンジュ配合漢方薬
2)陽虚…ポリープができやすい、子宮内膜増殖症→参茸補血丸+田七人参
3)もし鮮血だったら陰虚→色が鮮やか。二至丹+杞菊とか田七人参
<2013年1月23日 東根市猪野沢>