夏桂成先生の「理論と実践」に続いて「婦科方薬臨床心得15講」も読み終わりました。
これで長年に渡り、不妊症月経周期療法など、スッキリしない、モヤモヤしたのが雲散したかのようで「臥龍点睛を入れる」感じになりました。
北京中医院の柴松岩先生の本と杭州の何少山先生の本、そして南京中医薬大学の夏桂成の本と中国各地を研修旅行をしたかのような読書学習でした。
これからもきっと再読していくと思いますが、人生においてよい体験でした。
昨日の話の続きになりますが、夏桂成の本の中で益母草は別名、「坤草」と称されるという一節がありました。
通常はあまり気にもせずに読み飛ばしていくのですが、心に残るものがありましたので、ネットで調べてみました。
そうしましたらとても良いページがありました。
訳していきます。
「坤草!武則天を不老にさせたもの」
現代社会の中で、人々は常々の習慣として成功した女性のことを「女強人」と称しています。
その中国古代において実在した第1級のトップの「女強人」は中華民族の歴史上唯一の女皇として知られる武則天であります。
武則天は容貌が美しいだけではなく、独創的な才能もあり、国を治めました。
彼女は自らを「聖神皇帝」と自らを称し、男の人達が絶対統治地位的な封建社会を占める中、スキルを発揮して、風流でも目立ちました。
実に古代中国では奇跡的な存在でした。
しかしながら武則天は皇后となり、「女中強人」となっても、彼女は最終的まで一人の女性であり、彼女は何れかの女性であり、熱心に美しさと健康を求めました。
女性として若くて美しさを追求し、青春が常にあるように希望しました。
史料には「虽春秋高,善自涂泽,虽左右不悟其衰」と記載されています。
(ここの文章は難しいので来週に何先生に聞いておきます)
武則天が使用した美容薬では益母草の頻度が最高でした。
古人は益母草の使用を称して「“洗手面晶莹如玉,老者返童,神妙不可具述”,将其誉为“神仙玉女粉”。」としていました。
「洗顔すればクリスタルのような玉のごとし、老いたものは童に還るがごとく、神妙で具体的には述べられず、神仙玉女粉と称された」
周易八卦理論の中では男の人は乾(けん)に属し、女の人は坤(こん)に属します。
ですから益母草のことは、または坤草と称されるのです。
中医学では「女性は血をもって本となし、皮膚や体の健康に密接に関連し、坤草は活血化瘀、調経解毒の効があり…以下略」
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最近は八卦に興味を持っているのですが、坤草は八卦からの意味があることを知りまして、大変に感動したことをココログに書きました。
「乾坤一擲」の乾坤とは「天」と「地」のことだ、、、という説明は読みますが、「男」と「女」の意味もあったのですね。
中医学的な観点から世の中を考えることも視野が広くなります。
武則天 範氷氷(ファン・ビンビン)
中国で有名な女優さんが武則天を演じたのを似顔絵に描きました。