昨日の木曜日 2016年11月3日文化の日に東京八重洲ホールで中医五官病オープン講座 「熊氏鼻病五度弁証の基礎理論と臨床応用指南」に参加してきました。
久々の東京での中医学の漢方勉強会に参加です。
講師は中国全土でも有名な「鼻の漢方」の専門家、中医耳鼻科の大家、熊大経(ゆうだいけい)先生です。
成都中医薬大学の耳鼻科教授です。
私も実はこのオープン講座に来日する前から著作を愛読していました。
<通訳のトン先生と熊先生>
熊先生は話に力が入ると壇上から立ち上がるかのように熱弁になったり、明るくてフレンドリーな先生でした。
鼻水、鼻炎、慢性鼻炎、くしゃみ、副鼻腔炎(蓄膿症、後鼻漏)などに悩まれている方も多いと思います。
中医学の漢方理論では「鼻」という局部の症状であっても人間は「小宇宙」です。
五臓の全ての臓器、経絡は有機的に繋がっています。
「鼻」の疾患を通じて身体全身も弁証して「身体の中から健康になろうよ!」ということでした。
「鼻疾患は局部の病気ではなくて全身疾患」
鼻疾患のある小児のお子様は「鼻の症状が治ったら夜尿症も改善された!」「鼻の疾患が改善したら皮膚が綺麗になってきた。」などです。
ストレスやイライラも、精神の不調も「鼻」の症状に関係ある場合もあるそうです。
鼻の疾患をそれぞれ、肺、肝、心、脾、腎と「五臓との関連性」からアレルギー性鼻炎や後鼻漏(蓄膿症、副鼻腔炎)、花粉症などを漢方的に改善していきます。
熊先生は、一切抗生物質を使わないで慢性の耳鼻科疾患に対応しているそうです。
土屋薬局でも、今週は 1)30代の女性のお客様 2年間の耳鳴りが3週間の漢方の服用でみるみる耳鳴りが小さくなってきて「本当に私、耳鳴りが治っていいのかしら?」 というお客様や、 2)40代の後鼻漏(副鼻腔炎)のお客様が漢方服用3回ですっかり完治のような状態になっていて、いまは本治の体質改善の漢方だけの服用だけになったり、中医五官病の「目、口、鼻、のど、耳」の症状の漢方相談、成績がいいです。
薬局では耳鼻科のように抗生剤、抗生物質を処方できませんので、より自然に近いナチュラルな相談が可能だと思います。利点ですね。
<通訳のトン先生とともに>
熊氏鼻病五度弁証(応用編)
気度: 肺
枢度: 肝
血度: 心
肉度: 脾
髄度: 腎
たとえば、朝の5~7時のくしゃみは子午流注からは「肺と胃」に関係するので、イスクラ産業の中成薬(中国から輸入された漢方薬)でいえばイスクラ健脾散、補中丸などと プラス 補腎など。
12月からは春先のアレルギー性鼻炎対策をしていくこと。
たとえば、こちらもイスクラ健脾散や衛益顆粒などを早めに服用していくことなど、体質改善的におすすめだそうです。
…
<鼻きゅうについて>
アレルギー性鼻炎のこと。
肺脾両虚や腎陽虚が多い
<鼻淵の五度弁証指南>
<失嗅の五度弁証指南>
嗅覚障害の漢方相談について
など著効の良くなった改善例を多数提示されて、私達の薬局店頭でも「鼻疾患」に関連して漢方相談ができるので大いに自信がわきました。
熊先生は「書道の達人」でもあります。
いま私は易経を勉強していますので、たとえば熊先生が述べた「王の文字は天と地の間の人という意味です。」に胸がジーンと来ましたし、最後に熊先生が書かれた「虚静(きょせい)という言葉にも感動しました。
まだ「虚静(きょせい)」の真の意味を理解しているとは言い難いのですが、最後に秋本先生という中医師の先生にもお聞きしました。
「恬淡虚無(てんたんきょむ)」と似ているような意味の言葉らしいです。
さすがに老中医になると違います。
「虚静」とは、「欲望などを捨てて静かにおちついていること」
「虚静恬淡」とは「心静かでわだかまりがなく、さっぱりしているさま。もと道家の修養法の語。▽「虚静」は心に先入観やわだかまりがなく、静かで落ち着いていること。「恬淡」は欲がなく心にわだかまりがないこと。」
だそうです。どちらもgoo国語辞典を参考にしました。
「虚静」の状態になってくると、先生の集中力も上がるので「お店の売り上げ」「人気」も上がるそうです。
そうだとしたら、やはり私はもっと高い精神レベルの世界を目指したいです。
久しぶりにお会いする中医師の先生たちからは、私の健康状態にもアドバイスを頂戴しました。
「疲れないようにすること」
「黄耆製剤などで補気することも大切です」
など数人の中医師の先生たちからは、親身なアドバイスを頂戴しましたので、私自身も今後とも「虚静」を心がけて薬剤師として漢方相談や店頭でのOTC販売、また調剤業務、投薬などをしていきたいです。
南通市では朱良春先生と先生のご家族の先生方より「恬淡虚無(てんたんきょむ)」の世界を教わり、今回は「虚静」を熊大経先生より教わったので「宝物」のような講演会でした。
企画して頂いたトン先生、どうもありがとうございました。
久しぶりに東京駅の夜景に感動
朝は山形新幹線の車窓から虹に感動
山形でもみえた虹が郡山でも綺麗でした。
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「スマホ老眼、眼精疲労、緑内障、視力減退、黄斑変性症、耳鳴り、難聴、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、後鼻漏、口内炎、のどの病気など」 中医五官病のちょっと漢方のこと、身体のことが気になる方はお気軽に土屋薬局までご来店いかがでしょうか?
お店は明るい雰囲気で暗くなく、居心地がいいです。
怖い人いません。
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お隣の新潟県、福島県、秋田県、宮城県、仙台市などにお住いでご来店できる方はぜひ山形県東根市の土屋薬局まで漢方相談をお寄せください。
一緒に頑張りましょう!
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追記です。はてなブログでも「中医の漢方「鼻の疾患」オープン講座と「虚静(きょせい)」」として帰りの新幹線でコラムを昨日の11月3日に書いています。よろしかったらこちらもご拝見ください。