子宮内膜症、子宮筋腫の術後の不妊症の漢方相談。人工授精6回目で妊娠成功!
Hさん、32歳。
身長158センチ、体重47kg。
初めての子宝。不妊症の漢方薬相談は9月からでした。
なかなか子供に恵まれない……
2年前に子宮筋腫、子宮内膜症の手術をしました。生理1周間前から生理痛が激しく腹痛だけでなく、腰痛も伴います。
9月のときの子宝の漢方薬相談。子宮内膜症、子宮筋腫の術後と生理痛が激しいこと、レバー状の血塊も混ざることも踏まえました。
◯全周期 (毎日漢方薬を服用)
養血調経で血流たっぷりにして生理のリズムを整える漢方薬
◯月経期~卵胞期~排卵期
「血行を良くする漢方薬」を「養血整経で血流をたっぷりにして生理のリズムを整える漢方薬」と一緒に併用
◯黄体期(高温期)
「鹿茸が配合された漢方薬」
◯卵胞期~排卵期~黄体期(つまり生理以外の日には毎日服用)
プラセンタの漢方薬製剤を服用開始。
10月 なんとか毎日、漢方薬を飲んでいます。体調変わりなし。
11月 生理痛がなくなった!腹痛も腰痛もなしです。
今までの生理痛の辛さ、苦痛がうそのように解消しました!
12月 月経血の色が赤黒い色から鮮やかな赤い色になりました。
生理のときのレバー状の血塊が無くなりました!
翌年になりました。
2月 体の調子が良く冬場ですが風邪をまだ一回もひいていません。
6月 6回目の人工授精(AIH)にて陽性反応がでて妊娠13週目に入りました!
念願だった妊娠です。主人とともどもに喜んでいます。
まだまだ油断ができない状態ですので、大事にしたいと思います。
<土屋薬局から漢方薬的に一言>
H子さんは過去に子宮筋腫や子宮内膜症の手術をされていました。
低温期には「血行を改善する漢方薬」で血液サラサラにして瘀血(おけつ)を解消すること。
瘀血とは 1)生理痛の腹痛、腰痛などの痛み、頭痛や肩こり 2)しこりの子宮内膜症や子宮筋腫のこと、レバー状の血塊が月経血に混ざること 3)黒ずみの月経血が黒っぽいこと などが関係あります。
この解消に活血化瘀(かっけつかお)の方法がとても役立ちました。
卵の質や子宮内膜が着床しやすい環境になって妊娠しやすくなります。
また高温期には「鹿茸が配合された漢方薬」を用いて、妊娠を目指します。
これは2つの意味があります。
1つは黄体機能不全の解消に妊娠しやすくなること。
生理の月経血は「陰(いん)」なので動きにくい性質を持っていますから、高温期の補陽で陽気を補うことは次の月経のときの生理をスッキリ排出させるために一役買うのです。 着床しなかった場合でも次回の生理を良くして月経血をスッキリと排出させること。
「血流たっぷり」の漢方薬とプラセンタの漢方薬製剤で授かりやすい健康な母体を目指すことなど総合的に周期療法をお勧めしていました。
力強い漢方処方で立体的な漢方薬療法が、子宮内膜症にも関わらず人工授精(AIH)の成功につながったのだと思います。
体外受精までいかずに後がない人工授精6回目で、体に負担が少ない人工授精での最後の回数でのご懐妊でしたので、土屋薬局のスタッフ一同も嬉しいです。
漢方薬の相談の効果、改善がありましたね。
2016年11月27日 仙台のホテルで。そろそろクリスマスの季節ですね!🎄🎅