先日、お盆の夏休みの時期だけあって、山形の田舎に里帰りしているお母さんとお子様のアレルギー体質改善の漢方相談、健康相談をしました。
お母さんの母親、その子からみたらおばあちゃんが土屋薬局で心脾顆粒という帰脾湯製剤を愛用して調子が良いそうです。おばあちゃんは孫に何かの症状があれば「すぐに医者に行って早く治しなさい」派で、お母さんはなるべく抗生物質や抗アレルギー剤を使いたくなかったそうです。
お子様の症状は咳や鼻水、アトピー性皮膚炎なのでいわゆるアレルギーのマーチの状態です。
山形の田舎の家は昔の家なので風通しが良くて、首都圏から田舎に帰って住まいを変えるだけで体調が全般的に良くなってくるそうです。お盆を過ぎたらまた首都圏に帰りますので、田舎にいるうちに漢方相談したいです。とのことでした。
要は最近の家は新しくて気密性が高いので冬などは暖かいのですが、逆に風通しが悪くなっているので、昔の日本家屋と違ってダニなどのアレルゲンが発生しやすく、それに伴って現代病のアレルギー、アトピー性皮膚炎などが増えてきているのです。肌が痒くなりますので、暇があれば掻いていたりします。鼻も弱くなりやすので、鼻水、鼻づまり、くしゃみなど鼻関係のアレルギーも増えてきます。咳や痰などもアレルギーが原因になります。
最近、日本中医薬研究会の「脾と免疫」シンポジウムで大阪や愛知県の薬剤師の漢方薬局の先生方のお話を聞いて「なるほどなあ」と思って深く感銘を受けていました。
最近の漢方の学説でも「腸内フローラと免疫」が盛んに言われており、鼻や皮膚、気管支などのアレルギーの体質改善はまずは「腸内」などの消化器から手をつけると良いそうです。小学生のお子様にも真剣に目を見てお話しさせて頂いたら、私の話を理解してくれたようです。
子供は素直だから、大人のストレスが絡んだ疾患と違って治りが早く驚くことがしばしばあります。
今後とも理解がありそうな方にはアレルギーの体質改善の漢方の話も続けていきたいです。