脳幹脳炎という難しい疾患を常連のお客様から問い合わせ頂きました。お客様いわく、インターネットには情報がなかったので、やはり頼りは土屋薬局さん!とのことでした。これから書く文章はお客様にも掲載許可をもらっています。
脳幹脳炎の漢方相談で中医師の先生にお聞きしました。
10月30日にご連絡あり。
「脳幹脳炎になった。その病院では1年間に1人いるかいないかの疾患、1ヶ月間入院してきました。ウイルスが頭の中に入ります。G1gQ
気になる症状は
①ものが二重にみえる複視
②疲労がすさまじい
目の周りに筋肉の痙攣、意識障害(頭がくらくらして考えれない、ろれつが回らない)
手のひらと足の裏がしびれる。頭の情報処理能力が落ちます。」
とお客様から以上のようにお聞きしまして、もちろんすぐに中医師の先生にお聞きしました。今回もスー先生でした。先生は日本でガンに関する本や中医内科学など出版しているすごい先生です。
土屋 「先生、脳幹脳炎の漢方について教えてください。」
スー先生 「土屋先生、はい分かりました!
脳幹とは体のバランスをつかさどるところです。
脊髄から支配する神経は脳幹から始まります。
ここにウイルスが入ると、
①目の周りの動かく筋肉が麻痺する
②脳の興奮状態がおきます。
脳幹にウイルスが入り、炎症がおき、意識が低下します。
錐体路、痙攣と麻痺が同時に起きる。
痙攣は肝風内動になります。枸杞の実と菊の花が配合された補腎薬やときには牛の胆汁が漢方薬になったものが配合された漢方薬を。
重鎮安神でジェジェのあまちゃんで有名なげんさんの琥珀や真珠の貝殻が配合された漢方や血圧を下げるに有名と言われる漢方薬、それに竜骨や牡蛎などもむいています。
麻痺は脾虚です。健脾が大切です。
健脾には脾陰を補う漢方薬や、李東垣先生が処方した有名な脾胃を補う漢方薬など使えます。痿証やせん動には健脾(けんぴ)が大切です。
瘀血、痰もあります。長期になると発症してきます。
舌ベロの色が紫色でしたら活血薬を、もし苔が厚い場合には化痰が必要です」
土屋 「先生、詳しく教えていただきましてありがとうございました。お客様にもこの内容をお伝えしておきます」
すごく麻痺や痙攣について勉強になった一日でした。
もう一度まとめますと、
痙攣→肝風内動 麻痺→脾虚
これが私にとって大切な情報でした。
2018年11月5日 大阪空港で この日は気温22℃で半袖も十分な暑さでした。