つい最近、嬉しいお話がありましたのでご紹介させて頂きます。
67歳の女性のお客様です。
突発性難聴の耳鳴りの漢方薬のご相談で来店されました。
入院せずに通院で治療をしました。
ホルモン剤の点滴を2日間したあとに、メチコバールを服用中です。
今は耳鳴りがつらいです。
MRIで脳の検査もしましたが正常でした。
テレビの雑音のようなザーッという音です。
右耳は、左耳から比べますといくらか聴力が落ちています。
周囲の雑音があれば気になりませんが、静かな環境になりますと耳鳴りが気になります。
眠るときにも気になります。
ですから、入眠するときに時間がかかるそうです。
肩こりや眼精疲労もあります。
食欲はあります。
お通じやお小水は問題ございません。
寒がりですが、冷え性はありません。
舌ベロは、やや淡く少し暗い感じがします。
苔は白い苔が少し多いようです。
さて、当店からは「補腎の漢方薬」と「リラックスする漢方薬」をお勧めしました。
「補腎の漢方薬」は、肝腎を丈夫しますので「若返りケア」にもなり、高齢者に多いタイプの耳鳴りや突発性難聴に効果のある漢方薬になります。
老化は、目や耳、足腰、血管などさまざまなところに起こります。
漢方の良い面でいえばアンチエイジング効果がありますので、耳鳴りを改善するには「体の中からの若返り」を利用すれば良いわけです。
「リラックスする漢方薬」は、養血安神・清熱除煩の効能があります。
五臓の心(しん)や肝(かん)の血液不足を解消し、血(けつ)の寧静・安静作用によりリラックスして眠れるようになってきます。
寝つきが悪い、眠りが浅い、多夢、動悸、めまい、いらいら、のぼせ、夜に寝汗をかく、口渇などの症状に応用されます。
突発性難聴のような急性の耳鳴りなどは、ストレスやイライラなどの肝気の上昇も関係しますので、「補腎の漢方薬」に「リラックスする漢方薬」を併用することも効果的です。
(土屋薬局メールマガジン「秋の夜長の不眠」でも、ちょっと解説していますので参考にしてください)
「リラックスする漢方薬」は不眠や入眠障害対策としてお勧めですし、また耳鳴りがひどくて眠りづらい、精神的に不安や緊張が解けないときに「補腎剤」と一緒に併用すれば良い効果を上げていきます。
「耳鳴り(または突発性難聴)とストレスの関係」でも、耳は五臓の「肝」と関係があることを述べていますが、肝臓の経絡は耳の周りを通りますので、肝臓強化や肝臓の緊張を弱めることが、突発性難聴の解消に役立つのですね。
難しい解説が続きましたが、このお客様のコメントです。
「先日耳鳴りがひどくて「補腎の漢方薬」と「リラックスする漢方薬を頂きました。
半月くらいで薄皮を剥ぐように良くなってきました。
今はまったく普通になり薬は忘れています。
服薬中、のど風邪に罹りましたが、耳鳴りのぶり返しが無かったですので感謝しています」
お店に先日来店されたときには、突破性難聴による耳鳴りが完全に治っているとのことでした。
1ヶ月間治療をしていても残っていたつらい症状が治り、聴力も戻ったそうです。
「補腎の漢方薬」はもう服用しなくても大丈夫だそうです。
ただし、入眠することが大変なことが続いていますので、引き続き「リラックスする漢方薬」をお続けして頂くことになりました。
私自身、良かったなあと思っています。
…
2012年8月30日追記
漢方体験ドットコムさんで新たな記事になりました。
「漢方のおかげで.突発性難聴の耳鳴りが治り、聴力も戻って嬉しいです!」
こちらのほうが読みやすいかもしれません。
お手すきのときに拝見して頂ければ望外の喜びです。