ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

タイミング療法と漢方薬。卵巣機能不全、卵巣機能低下に

おはようございます。

土屋です。

今週は忙しくて、なかなか更新できませんでした。

先週の休みの日に、福島県会津地方の喜多方でとある「酒造」を3件取材しましたので、その内容を本編の漢方コラムにアップしたいと思っています。

漢方コラムでは、「起承転結」となっていまして、ちょうど「転」のところが生薬の漢方学的な解説となり、感動のエンディングに走っていくという「形式」を重視しています。

ですから、いつでも書ける気楽なコラムではなくて、その漢方的なものに出会ったときに構想を練ることになります。

さてさて、その次に新作の内容はいかに。。

このココログ版では「漢方コラム」のための習作として作成していく予定ですのでお楽しみにしてください。

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さて、今日のテーマは不妊症の子宝の漢方相談における「タイミング療法と漢方薬」です

「血流たっぷりの漢方薬の薬理作用」としましては、

1:増血作用

2:女性ホルモン調節作用

3:卵巣機能改善・卵胞発育促進内容

4:子宮内膜改善作用

5:鎮痛作用

6:微小循環促進作用

があります。

「性腺軸に対する当帰を主成分とした漢方薬の影響」は、

1:卵胞刺激ホルモン分泌↑(卵胞発育促進)

2:黄体化ホルモン分泌↑(排卵促進)

3:黄体ホルモン分泌↑(流産防止)

4:子宮内膜の増殖・分泌↑

(性腺軸:「視床下部─下垂体─卵巣」を軸とした生殖機能をつかさどる仕組み。)

です。

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土屋薬局 中国漢方通信のホームページから引用します。

不妊漢方・排卵誘発剤クロミッドなど)と漢方薬の併用について」

お客様からのお問い合わせ

>新年も始まり、治療を今日、再開しました。そして、周期5目からクロミッドを5日間服用する事になりました。漢方と一緒に飲用しても大丈夫ですか? そして、クロミッドの副作用はあるのですか?

タイミング療法をされているのですね。

クロミッドは、排卵誘発剤(卵胞発育促進剤)です。

クロミッドの副作用は、

①子宮頚管の粘液量の低下

②子宮内膜の増殖の抑制

この2点の副作用がございます。

排卵率は上がりますが、妊娠率は下がります。

AIH(人工授精)や体外受精など、子宮頚管を精子が通らないときは、この限りではありませんが、一般的には、上記で示したことは認識しておくとよいです。

周期療法は、クロミッドの副作用である、頸管粘液量の低下と子宮内膜増殖抑制を緩和するという役割も期待できます。

とくに当帰を主成分とした漢方薬には、子宮内膜の増殖を促進するという薬理作用が実証されているために、

ぜひ併用したいところです。

日中補血シンポジウムに参加して」も参考にしてください。

また頸管粘液の低下に関しましては、やはり周期療法を行いますと、排卵期のおりものの量、質の改善がみられます。

頸管粘液量の改善には、中医師の先生によれば麦芽を炒ったものが有効との報告があります。(以下省略)」

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最近の当店のお客様のご報告では、

「5回目のクロミッドでのタイミング療法を行っているが、子宮内膜の状態は良いし、排卵もスムーズで嬉しい。

デュファストンも併用していて、月経不妊周期療法を服用していると妊娠する確立が上がっていることが分かり、とても嬉しい」とのコメントなども頂いております。

参考になりましたら幸いです。

次号の予告です。

「大和川酒造 北方風土館」

1月16日撮影 場所:喜多方 「大和川酒造 北方風土館」