女性のための漢方レッスンのシリーズ8話目です。
今回で最終回です。
長い間、お付き合いありがとうございました。
では、最終回の始まり、始まり。
ゲストトーク、第7回の後半の内容です。
(主催者の許可を得て撮影しております)
本橋先生(東京女子医大…精神科医)
中医学での心(しん)は、心臓と精神の両面がある。
ならば血液サラサラにする冠元顆粒を服用していけば、冠元顆粒は狭心症などの循環器に効き目がある処方なので、心(しん)の両面である「精神」にも効き目があるのではないかと考えた。
そこで、今、私は冠元顆粒を使っての研究をしている。
具体的に言えば、認知症の人に冠元顆粒を飲んでもらい「どのような効き目がでるか?」を調査している。
認知症では、精神症状が重い場合には、西洋薬を使うが副作用も重い。
茨城の病院で50人の老人に冠元顆粒を服用してもらった。
○短期記憶障害に冠元顆粒が効いた。
(記憶には、短期と長期があり、たとえば幼い頃の思い出は「長期」で、
最近のことは「短期」になります)
○不安感、パニックにも効いた。
○イライラや暴力傾向にも冠元顆粒は効いた。
お年よりは、肝臓や腎臓などの薬を代謝する臓器が弱っていて、より副作用が出やすいが、冠元顆粒は副作用が無かったのが良かった。
今、博多の病院でラットに迷路の実験をしている。
具体的には、記憶を喪失させた「痴呆ラット」を迷路を走らせるのだが、冠元顆粒はラットにも効き目がある。
(主催者の許可を得て撮影しています)
本橋先生
女医として思うには、女性の悩みは3つある。
1)冷え性
2)便秘
3)肌荒れ
冷え性は、いろいろな病気の基礎的、ベースになってくる。
花粉症も、冷え性が原因だ。
夏でも体を冷房や冷たい飲み物などで冷やし、秋冬でもスカートを履いて、大事な下半身を冷やす女性が多い。
氷(コオリ)やアイスクリームは体を冷やす。
中国人は体を冷やさない。
夏でも白湯(ぬるま湯)やお茶を飲んでいる。
体やお腹を冷やさないという文化が根付いている。
(著者注:香港は、夏でもクーラーガンガンでミニスカートで体を冷やしまくりだそうです。
香港在住の方から、メールもらいました。香港は状況が違うようです)
生理中には、体を冷やすようなファッションはしない。
私自身は、中国で暮らしてみて嬉しかったことは、冷え性が治ったことである。(*^_^*)(*^_^*)(*^_^*)
(著者注:本橋先生、満面の笑顔)
日本にいるときは冷え性だった私が、ファッションや冷たい飲食物を避けるなどの生活習慣を改めたら、手足の冷えもすっかりと治った。(*^_^*)
患者さんの手を握ると、「あ、先生は手が温かいですね」と誉められるのがまた嬉しい。
…
陳先生
ダイエットの話
楊貴妃(ようきひ)は太っていた。
魅力的な美人だった。
(「女性のための漢方レッスン(5)…楊貴妃の美容法」もご覧になってください)
太っていても、「健康的」であることが大切。
ただ体重を落としてもダメ。
体調を良くしながら、ダイエットをする。
三爽茶など効果的ですよ。(*^_^*)
(著者注:陳先生も笑顔)
…
本橋先生
月に一度、私は医師ですが漢方薬局でも相談しています。
薬局では、病院のように「はは~先生、お任せします」という医師と患者さんの関係ではなくて、お客さん自身がよく漢方や健康について勉強しているので「セルフケア」というか、相談していて楽しい。
…
陳先生
日本漢方と中医学の違い
簡単に言えば、中華料理の味の違い。
病院の漢方
→西洋医学的な使い方は、薬が漢方であっても理想的な効き目とはならない。
…
美香さん
漢方と出会ってから、モチベーションが上がった。
肌など体調不良が写真にでるので、健康を守る漢方は有難い。
ファンになりました。
…
以上で閉会となりました。
長いシリーズでしたが、ご精読ありがとうございました。
少しでも何か参考になりましたら、嬉しいです。
今後とも「ココログ版土屋薬局 中国漢方通信」を
よろしくお願い致します。
…
追記です。(05/10/25)
最近、お客様との漢方相談で「ふわふわしためまい」を訴える方が多いです。
ふと、その都度この「女性のための漢方レッスン」で中島たい子先生が喋られたことを思い出します。
「初めて漢方相談をしたときに、ふわふわしためまい、この言葉が普通の病院では通じなかったのに、漢方医はきちんと「はい、ふわふわしためまいね」とカルテに書き込んでくれたことがとっても嬉しかったです」
ということです。
中島先生には、すごく新鮮で驚きだったそうで、
この「ふわふわしためまい」の感覚も捕らえてくれる漢方が一気に好きになった、
と言われていました。(05/10/25追記)
六本木ヒルズには、当店でも流れているJ・WAVEがあり、その隣はテレビ朝日でした。
東京の青空も実にきれいで、六本木は良いところでした。