こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラー、国際中医師の土屋幸太郎です。
今日の山形は雨降りでした。
この時期の山形の雨は春の予感を感じさせます。
今日は午前中に東京からイスクラ産業さんの相談員の方がタッグを組んで訪店されました。
以前に当店を担当されたS氏とその以前に土屋薬局を担当していたN氏の強力コンビで、土屋薬局の営業力にいろいろとヒントをくれたり、尽力を尽くしてくれる頼もしい人たちです。
昨年と一昨年の数字を見せて頂いて土屋薬局に足りないことは瘀血(おけつ)を改善する漢方薬の冠元顆粒の推奨と、補気薬で有名な麦味参顆粒の推奨力でした。
冠元顆粒はもともとは中国では冠心Ⅱ号方として有名な漢方薬で生薬の丹参(たんじん)が主成分の血液サラサラのような微小循環を改善させる漢方です。
手足の末端まで血流を流していきます。
文化大革命時代などストレスが強い時代には狭心症などの心臓疾患が多く起こったと言われています。
その時代に開発されたのが冠元顆粒。
通常の中医学の漢方の処方の構成を無視して、通常は君臣佐使(くんしんさし)と呼ばれる法則があるのですが、冠元顆粒は主薬の丹参を10として、紅花、川芎、赤芍、降香とすべて5グラムで構成されていたのでした。
日本に許可を受けるに当たりまして、降香を東京薬科大学の猪越恭成先生が降香を香附子と木香と日本人の体質にアレンジして厚生労働省の許可認定を受けて正式に晴れて輸入できるようになったの1990年前後の年です。
冠元顆粒は中医婦人科では、丹参と香附子の組み合わせ、また紅花と川芎のタッグも強力でして、それに赤芍もありますから上手につかえば著効になることも多く、生理痛や子宮内膜症、子宮腺筋症だったり、いろいろと応用可能です。
痛み、しびれの整形外科的な坐骨神経痛のような感じにもいいです。
麦味参顆粒は生脈散(しょうみゃくさん)といわれ、補気薬の代表でもあります。
高齢者にもいいですし、女性のかたの生理不順のような高温期が弱い感じにも応用されて、目をみはることがあります。
月経周期が短い方にも良かった経験があります。
ちょっとこれからもう少し考え、頑張っていきたいです。
個人的には最近は中医学の原書で五味消毒飲(日本では五涼華のこと)、独活寄生湯(独歩顆粒のこと)など読みつつ、虫類の水蛭や地竜、蟻のことなど勉強していました。
一昨日からまた何少山先生の中医婦人科の本も本棚から引っ張り出して読んでいます。
子宮内膜症の漢方対策などはとても参考になります。
子宮内膜症は痛経であり、癥瘕(ちょうか)の範疇に属する。本虚標実であり、、
などなどと書かれていて参考になります。
また機会がありましたら触れていきたいです。
話は戻りますが、埼玉県や関西の有名な漢方薬局の薬剤師の先生方は「自分のことを初心者」だと思って素直に漢方相談されているそうです。
いろいろとアドバイスをお聞きしたので、私も初心に戻って毎日の店頭での漢方相談を大切にしたいです。
日本中医薬研究会に入会したての会員店で順調に伸びる場合には、3本柱の冠元顆粒、麦味参顆粒、婦宝当帰膠の売上が伸びるのだそうです。
なるほどです。
冠元顆粒を日本で一番お勧めしているところはもう効き目云々ではなくて、「先生ご自身の冠元顆粒で命が救われた体験談」でそれがお客さまに「共感」があって売れているのだそうです。
なるほどです。
ある先生はもうオーラがスゴイので中国でも写真を撮ってください、と言われるくらいだそそうです。
なるほどです。(でも私にはそれはたぶん無理です。せいぜい「日本人ですか?握手しましょう」と言われるくらいです。)
コツコツやっていきます。
2017年2月19日 山形市 蔵王 田んぼの積雪から蔵王の眺めが見事です。