「ベートーヴェンと富士山」の話の続きです。
山形新幹線「つばさ」の車窓から、雄大な富士山を眺めた後に、午後1時からの日本橋のイスクラ産業での「中医糖尿病専門講座」まではまだ時間がありましたので、一旦上野で下車しました。
アメリカ人のかたが集めた日本美術を鑑賞してから、私の心の中では「富士山」の存在が大きかったので、ぜひ見晴らしの良い「東京タワー」から富士山を眺めてみたいものだと考え、タクシーに乗り上野から移動しました。
タクシーでは、私が山形から来たことを述べますと、ちょうどその運転手さんも以前は「寒河江(さがえ)」や「天童(てんどう)」で働いていたことがあるということで、会話に花が咲きました。
不思議と私が東京で乗るタクシーは、山形のことを知っている人が多いです。
仕事で電柱の点検で登ると、その数十分で車に雪がいっぱい積もって大変な思いをした話など、同じ雪国の人同士ではないと分からない苦労話をしながら、東京の乾いた晴天の道路をタクシーが走り抜けました。
東京でも、雪が降ると、ノーマルタイヤばかりの車に、除雪しないので、車の運転がすごく大変なんだそうです。
そのタクシー会社さんの車でも、数台は必ず雪が降った日は「もらい事故」に遭うそうです。
さて、六本木ヒルズなどの巨大なビルが建っても、やはり私の気持ちは「東京は東京タワー」です。
何しろ、中学生時代の修学旅行は、「日光、二重橋、東京タワー、上野公園科学館、鎌倉、箱根」の時代ですから、(その当時には、もちろん新幹線も無かったし、ディズニーランドも無かったです。山形のテレビは民放は2チャンネルだけで、FMは民放が無くてNHKFMだけ、、という時代でした)、東京タワーは光ってみえました。
今でも、光り輝く東京タワーに登るとそこは、晴れた日ですから、東京がよく見えました。
では、東京タワーからの眺めを紹介しましょう!
東京タワーは、私の年代に近い人達でいっぱいですごく感じがいいです。
子供たちもニコニコで、みんなニコニコで、待ち時間も苦にならなかったです。
そういえば、東京で薬学生をしていたときに衝撃だったのは、東京に生まれ育った人で、「東京タワーに一度も行った事が無い人」もけっこういたことです。
信じられないです。
こんなにいいところを。
さて、右手に六本木ヒルズ。
そのちょっと奥には、恵比寿のビルがあります。
私の学生時代は、恵比寿といえば、「ビールの客車」と「バッティングセンター」しかなくて、「恵比寿に行くか?」は、「バッティングセンター」に行くサインでした。。
そういえば、私の友人たちは、新宿にも「バッティングセンター」が目的だった奴がいたなあ(しみじみ)。
さて、その遥かかなたの向こう側には富士山。
28-300ミリのレンズは、300ミリは「12倍ズーム」に相当すると、ヨドバシの売り場で店員さんから学習しました。
目の前には、またしてもドーンと富士山。
美しいです。
東京らしい画像です。
実は中学生のとき修学旅行で東京タワーでこのような景色を見ながら、心の中で「こんな大都会で暮らしたい」とふと思ったのです。
一生、田舎で暮らすより、「一度は都会暮らしをしたい」とよくある「上京青年」の大志を抱いたのです。
ひょんなことから、私の通っている男子高校から指定校推薦が、五反田、戸越銀座にある星薬科大学があって、
しかも親戚のマンションが目黒本町にあって、憧れの「東京一人暮らし」を始めました。
ハイム大久保の402号室からは、いつも「林試の森公園」上空からドーンと東京タワーが眺めることができました。
だから東京タワーも大好きなんです。
新宿副都心も好きでしたね~。
あの頃は、都庁が建つ前ですから、巨大な空き地が西口にあったわけです。
大学の図書館から広瀬隆さんの「東京に原発を!」を借りると、西口の空き地に原発を造ればいいと書いていました。
だから、いつも西口に行くと、広瀬さんの「東京に原発を!」を思い出します。
また、その本を私の前に借りた人は、無機化学の二木先生で、ユニークな先生だったですから、そのことも思い出しますね。
(残念ながら、二木先生は故人になられました)
ブルーハーツが、チェルノブイリ反対と日比谷野音で歌ったり、ラフィン・ノーズで時代はパンクが人気あった、
そんな時代なんです。
あとは、目黒は鹿鳴館でしょうか。
そういえば、当時、軽音楽部だったW君は、そのまま大学に残り、先日「同窓会報」が届いたら、彼は助手になって背広を着て、えらくなっていたのです。
そんなことを思いながら、ぐるぐると眺めを楽しんでいたら、隣の人達が「あ、あそこは千葉方面なんだね~」と語っていました。
ここはどこかはよく分からないのですが、けっこう千葉方面も人気があって、「房総半島はどこですか?」と係りの人に聞いているかたもいました。
ではでは、明日は熱海に高円寺OB会という、1年に1回集合する会に行ってきます!
「熱海の寺桜」が気になります。