いま、ふと頭に浮かびました。
先日の京都で行われた「第10回日本中医薬研究会」での話の続きで、私の頭の中にも今でも印象に残っていることの紹介です。
「補腎(ほじん)」です。
懇親会が終わった後に、有志による二次会も開かれました。
各部屋のテーマ別に分かれまして親睦を深めました。
私が参加したのは、中医師の先生がいまして(10人以上いましたから壮観でした)、司会進行は私の師匠の猪越恭也先生でした。
「いかに家庭の主婦に中医学の知識で初期医療をやってもらうか?」という内容で、それぞれの先生方の考え方、発想法が面白く、ためになることが多かったです。
「中医学」や「家庭医療」でも「柱」になることは、「補腎(ほじん)」です。
猪越(いこし)先生や一人の中医師の先生は、それぞれ「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)を20年以上毎日飲んでいます」ということでした。
私も店に帰ったら毎日杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)を服用しようと思ってしまいました。
やはり漢方の先生たちだけあって、それぞれ容姿も外見も若いです。
生きる「アンチエイジング」です。
お肌の色艶や髪の毛がフサフサで黒い状態を見ていますと、「髪は腎の華」という「中医学の鉄則」の言葉にうなずいてしまいます。
要するに、「髪の毛がフサフサで白髪になっていない」ことは、「若さがあって、腎年齢も若い」「足腰もしっかりとしていて、目も耳もしっかりしている」「精力もさほど衰えていない」ことにつながっていきます。
「腎(じん)」は、両親からの「精」を溜めていくところですから、「老化の概念」は、「腎の精」が減っていくことにほかなりません。
「腎の精」がしっかりとしていれば、体は若々しく、気合も十分なのですが、老化や日頃の睡眠、食事などの養生が悪いと、実際の年齢よりも老けてしまいます。
「腎年齢」が歳をいってしまうことになります。
「腎年齢」の老化を防止するには、「補腎(ほじん)」という方法がベストです。
代表的なものには冒頭の杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)や私がお勧めすることが多い参茸補血丸(さんじょうほけつがん)があります。
そのような訳で、多少アルコールの酔いでボーっとしながらも、自分の目で若々しい中医師や猪越先生を見ていると、「自分も補腎しなきゃ」という気持ちになりました。
中国や韓国では、「補腎(ほじん)」の概念は一般的だそうで、かなり身近なんだそうです。
「40歳を過ぎたら補腎」ということで、六味丸(ろくみがん)を始めとする補腎薬(ほじんやく)が人気があるそうです。
日本でも「補腎(ほじん)」の概念が一般的になってくるといいですね。
<2006年9月18日 越後平野上空 佐渡島に稲穂が実る金色の越後平野>
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