土屋薬局メールマガジン第56号「編集後記:こころみ学園…魂のワイン」より、
転載します。
たまたま今朝にメールマガジンのバックナンバーを見ていて、
画像を入れようと思い立ちました。
今号は、2007年1月5日号の新年号でした。
…
<2006年12月24日撮影 栃木県足利市こころみ学園 「ぶどう畑丘陵見上げ」>
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●● 5.編集後記 「こころみ学園…魂のワイン」
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最近、縁がありまして、
太田市や足利市を訪れるようになっています。
太田市では、50号や17号の道路を走っていると、
関東の車の多さ、運転の荒さを感じ、^_^;
また巨大な「大和級」のイオンを見ていると、
関東の人口の多さ、購買力の大きさを感じます。
本当に私は「東北の田舎者」だということが
初めて実感しました。
(東京に7年半暮らしていましたが、
東京に居るときよりも、ショックでしたねえ)
さて、そんな中、先日は足利市の「こころみ学園」ココ・ファームに行ってきました。
地図も案内板も貧弱な、まさに道を迷いそうなところにあります。
住宅街を抜けて、およそ「商売をしていない」手書きの
小さな道看板があるだけで、どこでも見かけるような
商業規模の案内板はありません。
さて、ここかな?と不安になりながらも、
「こころみ学園」ココ・ファームに着きました。
山を切り開いたところに、ぶどう畑がありました。
スキー場を眺めることはよくありますが、
私にとりまして、ぶどう畑を下から仰ぎ見ることは初めての体験です。
「こころみ学園」は、自閉症など、
およそ社会に不適合とされた方たちが、
学び、共同生活をしているところです。
今は、ぶどうの季節も終わり、
「しいたけ」を栽培しています。
「しいたけ」を四角い盆の上に載せて、
下の方の斜面からココ・ファームのお店があるところまで、
7~8人で運んで来て私とすれ違った「こころみ」の人たちは、
みんな私に向かって「こんにちわ~」と少々不自由な声で、
一生懸命挨拶してくれます。
私は、みなさまが一生懸命働かれている姿にとても感銘を受けまして、
「労働とは尊い」ものであると改めて認識しました。
ココ・ファームでの食事は、とてもおいしく、
スパーリング・ワインなどもおいしかったです。
帰りに、ココ・ファームではお土産に、
ぶどうジュースやワインなどを買ってきましたが、
とてもおいしくて、まろやかな「本物の味」でした。
あのソムリエで有名な田崎さんも、
絶賛したらしいです。
我が家に帰ってきた日には、NHK交響楽団の
モーツアルトのレクイエムを見ながら、
ワインを堪能しました。
とてもおいしかったです。
私はこれから、ワインを飲むならば、
理念に共感しましたので、
「ココ・ファームのワイン」を飲んでいきたいです。
「ココ・ファーム党」です。
本も販売していましたので、
2冊購入してきました。
「こころみ学園」の園長である川田昇先生の著書…
「ぶどう畑の笑顔─こころみの実践が自閉症の子供をかえた」
「山の学園はワイナリー」
です。
そのうち、「ブドウ畑の笑顔」は、一昨日に半分くらいを読んだのですが、
川田先生の障害児教育にかける情熱や自分の人生、
自閉症の子供たちの「ぶどう畑で作業することにより、成長していく姿」など
が書かれていまして、私は心が熱くなりました。
1冊読破したら、感想文とココ・ファームのぶどう畑の写真を、
ココログに載せる予定です。
魂が共鳴しあうような、素晴らしい実践教育の場が、
足利の人にもあまり知られていない山にあった。
今年の最大の発見かもしれません。
このワイン1本は、「魂のワイン」なのです。
編集長 土屋幸太郎
…
私は、この切り立ったぶどう畑の丘陵を眺めていると、
胸に熱い感動を覚えます。