<2007年5月8日撮影 東根市東郷>
この場所は、さくらんぼの花が咲く前に、
あらかじめに目をつけていた撮影ポイントです。
本来ならば、月山が輝くかのように遠方で鎮座しているはず。
だったのですが、この気温が上がる季節には、
遠方の視界も悪くなり、「月山とさくらんぼの花」とはいかないようです。
純粋に遠景を借りずに、「さくらんぼの白い花」(5月7日)に続いて、
今日も速報でお楽しみください。
たとえば、今日の同じ時間帯に、
日本橋永代通りでは行きかう車やビジネスパーソンが闊歩して、
高島屋の駐車場にはベンツが行列を作って待っていて、
ブリヂストン美術館では密かな時(とき)が流れているときに、
私はこうして「さくらんぼの白い花」を撮影しようとしている!
ああ、どうしてこのように、場所や個人の嗜好によって
過ぎ行く時間の価値が違うのでしょうか。
私の昼休みの時間帯は、まるでピカソやマティスや、
カンディンスキーを前にしているかのように、
永遠を太陽が照らしながら過ぎていきます。
レンズを交換するのが面倒なので、17-70mmのシグマレンズで
17mmの口径いっぱいに、さくらんぼを撮影です。
どうです。
威風堂々。
ポイントは、雨よけテントの過保護でない「男らしいさくらんぼ」が見所です。
立派な樹木ですよね。
農家のかたが手塩をかけて育てたのでしょうね。
美しいです。
観光地に行って写真を撮るよりも、
地元民として「さくらんぼの白い花」を撮っているほうが、
写真の腕が良いような感じがします。(気のせいかも?)
「借り物」でない光景で、子供の頃から育っている土地で、
「その季節の情景は何か?」となると、
この美しい「さくらんぼの白い花」たちに、目が向けられるのです。