おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
山形は快晴になっています。
今朝のニュースでは、箱根の積雪などを見ましたので、みなさま、風邪などには十分にお気をつけてください。
さて、現在妊娠中で、無事に母子手帳までいかれたお客様の話です。
不妊症の妊活、子宝の漢方相談でした。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と高プロラクチン血症がありました。
テルロン、クロミッドを服用されています。
以前に流産された経験もありました。
舌ベロを見ると、舌に苔が白くて厚い感じです。
PCOSの痰湿(たんしつ)という、卵巣に痰湿の老廃物が溜まっています。
昨年の7月からのご相談でした。
最初の漢方は、3種類の処方で、痰湿(たんしつ)と淤血(おけつ)の解消を目指しました。
○養血調経(ようけつちょうけい)
○消食導滞(しょうしょくどうたい)
○化痰(かたん)、活血化淤(かっけつかお)
8月のときには、それでも、舌ベロの苔がなかなかときれいにならなかったので、更に4種類目も追加で、胃腸を丈夫にする補気健脾(ほきけんぴ)、化痰(かたん)の漢方もお勧めしました。
9月は同じ処方で、10月は舌ベロの状態が、プロラクチンの関係もあって、舌の尖(さき)が赤みが強く、舌の奥にも白い苔が溜まっています。
そこで、○化痰(かたん)、活血化淤(かっけつかお)の漢方を、○滋陰降火(じいんこうか)、化痰(かたん)の漢方に交換して様子を見ることにしました。
その後、漢方の処方を変更したことが良かったのか、12月には陽性6週目が分かり、現在も「安胎法(あんたいほう)」で引き続き様子を見ています。
高プロラクチンは、ストレス過多の心熱(しんねつ)、肝熱(かんねつ)の肝気鬱結(かんきうっけつ)があったり、腎虚(じんきょ)の陰虚肝旺(いんきょかんおう)などの「証」がありますので、○滋陰降火(じいんこうか)、化痰(かたん)が高プロラクチンにも、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)にも、功を奏したのではないかと思っております。
<2008年1月19日 東根市観音寺 「石崎山」>