ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)、高プロラクチン血症の不妊漢方妊娠!

おはようございます。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

山形は快晴になっています。

今朝のニュースでは、箱根の積雪などを見ましたので、みなさま、風邪などには十分にお気をつけてください。

さて、現在妊娠中で、無事に母子手帳までいかれたお客様の話です。

不妊症の妊活、子宝の漢方相談でした。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)高プロラクチン血症がありました。

テルロン、クロミッドを服用されています。

以前に流産された経験もありました。

舌ベロを見ると、舌に苔が白くて厚い感じです。

PCOSの痰湿(たんしつ)という、卵巣に痰湿の老廃物が溜まっています。

昨年の7月からのご相談でした。

最初の漢方は、3種類の処方で、痰湿(たんしつ)と淤血(おけつ)の解消を目指しました。

○養血調経(ようけつちょうけい)

○消食導滞(しょうしょくどうたい)

化痰(かたん)、活血化淤(かっけつかお)

8月のときには、それでも、舌ベロの苔がなかなかときれいにならなかったので、更に4種類目も追加で、胃腸を丈夫にする補気健脾(ほきけんぴ)、化痰(かたん)の漢方もお勧めしました。

9月は同じ処方で、10月は舌ベロの状態が、プロラクチンの関係もあって、舌の尖(さき)が赤みが強く、舌の奥にも白い苔が溜まっています。

そこで、○化痰(かたん)、活血化淤(かっけつかお)の漢方を、○滋陰降火(じいんこうか)、化痰(かたん)の漢方に交換して様子を見ることにしました。

その後、漢方の処方を変更したことが良かったのか、12月には陽性6週目が分かり、現在も「安胎法(あんたいほう)」で引き続き様子を見ています。

高プロラクチンは、ストレス過多の心熱(しんねつ)、肝熱(かんねつ)の肝気鬱結(かんきうっけつ)があったり、腎虚(じんきょ)の陰虚肝旺(いんきょかんおう)などの「証」がありますので、○滋陰降火(じいんこうか)、化痰(かたん)が高プロラクチンにも、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)にも、功を奏したのではないかと思っております。

石崎山

<2008年1月19日 東根市観音寺 「石崎山」>