ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

あごの下のにきび10年間と漢方、検査したら高プロラクチン血症だった。

おはようございます。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

今日は「にきびと漢方」という話題ですが、私は北京中医医院で皮膚科の研修を受けた経験があります。

最近は、にきびの相談が増えてきました。

当店のお客様の層が若返ったのでしょうか、20~30代のお肌の相談が多いです。

<お肌の症状>

30代の方で、にきびがあごの下に10年間。

生理前はひどくなりやすい。

首にもでやすい。

なかなか治らないので、皮膚科にも通院していないし、抗生剤や軟膏など使いたくない。

<婦人科のこと>

婦人科でカバサールを服用しています。

脳下垂体からのプロラクチンの分泌が多いそうです。(高プロラクチン血症)

既婚者ですが、婦人科には「不妊」で通ったでのはなくて、にきびがあまり治らないので、化粧品屋さんで「婦人科で女性ホルモンの検査をしてみたら?」と言われたからだそうです。

お化粧品屋さんて、凄いんですね。

ビックリです。

その化粧品屋さんの助言どおりに、婦人科でホルモン検査をしたら、プロラクチンが高い高プロラクチン血症が分かったそうでカバサールを週に1度服用しています。

初潮は12歳

生理周期30日、生理7日間

生理痛は初日がつらく、鎮痛剤も服用します。

生理前にイライラ、胸の張り。

<体全身のこと>

寝ても疲れがとれない。

夜は24時に寝て、朝は6時に起きます。

食欲ある。便秘気味で3日に1回。小水は正常。

冷え性で、手足が冷える。

コーヒー、タバコ、アルコールなどの習慣はありません。

<土屋薬局の漢方の考え方>

にきびは、熱(ねつ)、淤血(おけつ)、痰湿(たんしつ)など、さまざまなタイプがありますが、10年間慢性的なにきびで、あまり赤みは感じません。

お肌の色とほとんど同じようなにきびです。

唇の色が紫色で、顔色も少し白っぽい感じですので、血(けつ)の不足の「血虚(けっきょ)タイプ」と考えました。

同時に、生理前にあごの下のにきびがひどくなりやすい、生理前にイライラしやすい、胸が張りやすいという情報から「気滞(きたい)」も「血虚(けっきょ)タイプ」に絡んでいると推測しました。

<お勧めした漢方薬

1)養血調経(ようけつちょうけい)で血流たっぷりの漢方薬

お肌も生理も、共通するテーマは「28日」です。

お肌のターンオーバーは「28日」

生理のリズムも「28日」

ですから、生理を整えつつ、にきび対策を同時にする処方です。

2)疏肝理気(そかんりき)でストレス解消の漢方薬

既婚者で、まだお子様がいらっしゃらない不妊とのことですから、プロラクチンにも良く、生理前のイライラ、胸の張りなどの症状の状の軽減も考慮に入れて、疏肝理気(そかんりき)の漢方をお勧めしました。

ストレスを解消して、プロラクチン対策と、にきびの両面に良い処方です。

生理前の「あごの下のにきび」ですと、過去の相談例では、これら周期療法のような方法で、治っているかたが多く当店には実績があります。

そのような考えのもと、「養血調経」で血流たっぷりの漢方薬と「疏肝理気」でストレス解消の漢方薬

の2つでお肌のリズムと生理のリズムを整えていく計画です。

顔色が良くなったり、朝から元気に活動できるよう健康になってもらいたいです。

「肌は内臓の鏡」です。

「肘折温泉の雪ダルマ」 前夜は雪灯篭祭り

<2008年2月10日 「肘折温泉の雪ダルマ」 前夜は雪灯篭祭り>

にきび/漢方薬」もご覧ください。