こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今日は台風が去った後の天候で涼しく、夏を通り越して秋になったような気候です。
そう、まるで北海道に旅行に来たようです。
体調管理には気をつけていきたいですね。
さて7月12日に勉強した「中医不妊症テレビお茶の間講座 症例検討」より、私のノートをまとめていきたいです。
全国の漢方薬局の先生方とまたチューターの中医師の力也先生とを結んで討論していきます。
今回は張先生で、プロラクチンがおもな議題でした。
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○30代の女性のかた 流産後に漢方薬局でご相談、その後めでたくご懐妊、無事にご出産の嬉しいお話の紹介でした。
1)流産後の漢方処方について
流産後のフォローが大事である。次に備えること。
子宮の「復旧」を目指す。
たとえば、婦宝当帰膠、帰脾湯、田七人参など
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2)プロラクチンは
腎虚(じんきょ)と肝鬱(かんうつ)のどちらがメインか
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3)全周期補陰したほうが良い、陰を外さないほうが良い。
たとえば、低温期に二至丹と杞菊地黄丸の併用で。全周期に二至丹を。
余裕があれば補陰は外さないほうが良い。
卵の質を上げる。
補陰はいい卵を作る。→可能性が広がる→それは漢方の長所
補陰を強化→卵のクオリティーを上げる。
肝の陰が十分にあったら陽が動く。
「肝の体は陰、肝の用は陽」 補陰は大切
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○高プロラクチンについて
2~3日前の生理前の胸の張り→正常
あまりにも痛い、乳汁(つねると乳汁が出る)→高プロラクチン血症
高プロラクチン血症→月経量↓ →肝血不足
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参茸補血丸→活血作用と補腎作用がある。
補陰は全周期にわたり使ったほうが良い。
補陽は黄体期。
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張先生に土屋が「補精の漢方」について質問した。
オリヂンP→補陽と補血の便利なもの
海精宝→補精→補陽に近い、補陽のものもたくさんある。
たとえば二至丹3粒くらい、海精宝5~6粒という方法は、年齢が高い人にお勧め。
20代にはすぐには使わない。
40近くの人や治療歴が長い人などにお勧め。
バランスが良い。
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中医学における高プロラクチン血症対策 補腎整肝、兼化痰淤
補腎→滋養肝腎、調補衝任:
滋陰:二至丹、杞菊地黄丸、瀉火補腎丸、天王補心丹
二至丹はBBT高めのとき、邪魔なものを解消していく意味でも使える。
補陽:参馬補腎丸、参茸補血丸
参茸補血丸は5~8粒に減らしていく方法がある。
益精:海精宝、オリジンP
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調肝→疏肝解鬱、疏肝理気、調経養血
疏肝:星火逍遥丸、開気丸、シベリア人参、仏手茶、玫瑰茶
清肝:加味逍遥散、瀉火利湿顆粒、蓮子心(眠れないときに)
柔肝:芍薬甘草湯、婦宝当帰膠
斂肝:炒麦芽、晶三仙、酸棗仁湯顆粒
(酸味のもの、養肝斂肝。酸味のあるもの収斂させる)
婦宝当帰膠と炒麦芽は良い効き目
「肝体陰、肝用陽」
肝鬱の人に柴胡剤だけ→難しいときが多い
肝は補陰補血(ほいんほけつ)をしてから疏肝していく。
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去淤化痰:理気活血、健脾化痰、降逆和胃
活血:弓帰調血飲第一加減、冠元顆粒、血府逐淤丸
化痰:健脾散、チャガ、温胆湯
和胃:開気丸、健胃錠
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◎不妊治療は体を乾燥させる→経血量↓ おりもの↓ 体が乾いていく→補陰をしていくことが大事→潤いをつくっていく
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たとえば、プロラクチンが高めの場合:BBT全体不安定、低温期に波が多い
婦宝当帰膠、炒麦芽、開気丸、加味逍遥散、仏手茶、玫瑰茶→疏肝養血調経(肝を中心に考えること)
養血滋陰育卵:二至丹、杞菊地黄丸 体に潤いを与えながら卵を育てる、卵は生理の3日前から育ち始める、補陰して補血をしていく
活血理気促排卵:冠元顆粒、田七
活血養血補腎陽:参茸補血丸
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<2011年7月16日 霧ヶ峰>
霧ヶ峰、クーラーの名前で知っていましたが、まさか実際の地名だとは思っていませんでした。
素晴らしくて、眺めも良いし、あまり混んでいないし。ほどほどローカルでアイスクリームも美味しかったですし、いうことないです。