こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
本日5月15日に土屋薬局・中国漢方通信のメールマガジンを発行しました。
スタッフたちと力を合わせての発送です。
月に2回、震災後も落とさずに定期的に発行しているのも、これもひとえに皆様のご愛読のお陰です。 今後とも頑張っていきたいです。
http://www.mag2.com/m/0000139327.html
こちらから申し込みできます。
今回は、編集後記をご紹介したいと思います。
メールマガジン発行しました。…「香港漢方」
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●● 5.編集後記 「香港漢方」
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連休を利用して束の間でしたが、妻と一緒に香港とマカオに行ってきました。
ちょうど仙台空港からチャーター便が出るとのことで、山形から羽田や成田に向かうことなく便利でした。
仙台空港までは下道で約1時間半と意外に早く着くことも判明し、今まで遠いと思っていた名取市なども身近に感じています。
さて、香港では蒸し暑い湿度の高い夏を体験してきました。
たとえばクルーズから下船すると、メガネがぶわっと曇ってしまうとか日本ではなかなか体験できない湿度の高さでした。
真夏になると湿度100%というから恐ろしいものです。
香港では2月から10月ぐらいまでずっと夏が続くそうです。
とくに漢方のツアーでなかったのですが、夜の空いた時間で北角(ノースポイント)のホテルの近くのスーパーやセブンイレブンで品ぞろえを見ていると、ヨクイニンや赤小豆などの湿熱をとる豆類や何先生に教わった桂園肉(龍眼肉)なども品揃えがあって、やっぱり湿度が高くて暑さが厳しいからだなあと肌身で体感してきました。
スーパーの生薬コーナーは勉強になりました。
街中のまるで新宿のような賑やかな繁華街では、(duty free shopの九龍半島のホテル日航に近く)、漢方薬局が沢山並んでいてお店をのぞいてみるとあちこちの店先では「花膠(かきょう)」が並んでいます。
(ほかは干しホタテやアワビなどの漢方海産物もたくさんあって、驚くことに北海道産が輸入されていました)
これは別名、魚鰾ともいってスープなどの薬膳料理になるものです。
これが香港人の元気の秘訣、香港漢方なんだ!と思いました。
<上の写真にあるものが花膠(魚鰾)です>
アメリカ人参、西洋人参、花旗参もありました。
これは全部、同じものを指す呼び方ですが、朝鮮人参が体を温めるものに対して、西洋人参はのぼせた体の熱っぽさを解消する漢方です。
これも蒸し暑い香港にピッタリなんですね。
コンビニでは、あちこちにセブンイレブンがあって「リラクマ」キャンペーンしていました。
セブンイレブンでは、ジュースには枸杞の実入りの清肝明目と書かれているものや、菊花茶などもあって、これも夏の蒸し暑さ、暑気払いをするものです。
香港漢方は、つまりは暑湿、湿熱対策をするものが中心ということを肌身で理解できて非常に有意義でした。
ちなみに、当店には、魚の浮き袋製剤の海精宝や西洋人参に枸杞子もありますし、清肝明目の杞菊地黄丸、アメリカ人参の頭をスッキリさせる西洋人参もあるし菊花茶も置いていますので、なんと山形にいながらにして、「香港漢方」の世界を体験できます。
私は山形にいながら、中医師の先生に日本語で分からないときにはいろいろと中医学を教えてもらえますし、漢方の商品も中医学の流れに沿った品ぞろえがあるので幸せだなあとつくづく思って、なおかつ店頭での漢方に励んでいます。
マカオも良かったです。
今は、静かな山形に暮らしていますが、香港の喧騒を懐かしく思う日々です。
<2012年5月4日 香港>
セブンイレブンです。
香港のセブンイレブンでは、コンビニであってもこのように「清熱酷 新一代涼茶」などと、体にたまる湿熱(しつねつ)を解消することが強調されています。
中医が身近にあって、薬食同源、医食同源がしっかりと行われているのです。
すごく感心しました。
あとは「清肝明目」の菊のお茶などもあちこちで販売されていて、こちらも感心でした。
清肝明目とは、肝に溜った熱を解消して、目の疲れ疲労を解消して、目の充血も体の中から解消していくという意味です。
香港コンペテンションセンターと高層ビル。
風水の理論から作らているそうです。
すごく面白いです。
北角(ノースポイント)の始発からのトラム(路面電車)です。
観光客は二階席がお勧めです。
気持ちいい~。
こういう感じの漢方薬局が軒を並べていました。
どれもが非常に勉強になりました。
まさに「百聞は一見にしかず」の世界で目からウロコが沢山落ちました。
香港の夜の街をオープントップバスで走り抜けました。
雷とスコールで全身ずぶ濡れになって、すごく一生分の思い出になりました。
ガイドさんも5年間やっているけど、こんなことは初めて!と言っていました。
帰りは、女人街を散策して帰路に着きました。