おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今朝の山形は晴天で遠くの月山、葉山連峰から朝日連峰までとてもいい眺めでした。
若木山公園では山茱萸の黄色い花も見ごろを迎えていました。
さて、3月22日の仙台での漢方定例会のまとめです。
前回の内容は 2013.03.25
www.tutiya-kanpo.co.jp
2013.03.26
www.tutiya-kanpo.co.jp
にまとめています。
「最新の生殖医療における中医学漢方の併用、取り組み方」②
講師 楊暁波先生
○子宮頸部の炎症→頸部ガンになる可能性がある。
白血球、サイトカインが集まる。精子がいくと逃げてしまう。
炎症のあるかたには清熱解毒をプラスする、漢方が素晴らしい。
日本は真菌が多い、カンジダ。
ばい菌、最近は身近にいっぱいある。
抵抗力が落ちるとカンジダ発症。
ウイルス→子宮頸部ガン。クラミジアも感染症。
おりものの量、色、においのチェックが重要。
薬草の瑞花露入浴液。殺菌効果、真菌に効く。
体力↓ 夏の季節的要因。
お風呂に入れたり、600ccを洗面器にキャップ二分の一から三分の一を入れて局部を洗う。
精子の通り道がきれいになる。
…
○子宮内膜が薄い
誘発剤などの薬による副作用とホルモンの状態
中医漢方では血(けつ)が少ないこと。
着床のときに血管も増える。
陰血(いんけつ)の問題
低温期に陰血が増える、高温期に陽が増える。→子宮内膜を厚くさせる。
陰血は女性の卵胞ホルモンに似ている。
…
○子宮筋腫 内膜下、筋層 、漿膜下
子宮の長さ 7~8センチ 幅 4~5センチ 厚さ 2~3センチ
子宮が厚くなると子宮の活動が邪魔される。
内膜下に筋腫があると着床が阻害される。出血が増える。
子宮が大きくなる→出血量が増える→貧血になる (Hb12ぐらいが良い)
婦宝当帰膠がよい。
(当帰芍薬散はかわいそー。)
当帰は補血活血、血が足りてない人には当帰が一番よいもの
婦宝当帰膠と当帰芍薬散は同じものではない。
…
○結婚が遅い、卵子の老化
20代前半が妊娠には一番良い
昨日、薬局に来店された人40歳
…
○不妊症には中医学漢方と併用すると効果的
35歳が望ましい、卵子の質
○卵のことがあるから早く治療する、35歳で結婚半年でできなかったら早く治療する。
35歳未満は1年まつ…女性は7の倍数で変化する
○頸管粘液のこと、おりもの
排卵するときにはおりものが水様透明になる→精子が通りやすくなる
…
○月経周期が短い、卵胞期が短い
1)誘発剤など薬を使っている 2)加齢
卵胞期を伸ばしたい→陰と血を補う
陰、液→津液、血
×地黄剤をいっぱい入れすぎる ○肝血を充実させる
◎補腎剤、とくに枸杞の実と菊の花が配合のものは肝腎陰を補う+肝血を補う とてもよい(たとえば杞菊地黄丸+婦宝当帰膠)
単純に腎陰を補うよりもよい
…
○陰陽消長と月経周期(周期療法の基本的な考え方)
月経期 排泄 「泄」
卵胞期 滋陰養血 「蔵」
排卵期 「泄」
黄体期 補腎陽 「蔵」
○「蔵」→滋補
卵胞期(低温期)→血海充実・陰精旺盛
黄体期(高温期)→腎陽充実
○「泄」 排卵と月経を示す→理気・活血
<2013年4月4日 若木山 山茱萸が咲きました! 杞菊地黄丸や杞菊顆粒などの補腎薬にも山茱萸の赤い実が含まれています>