おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今朝は雨降りの山形で生き物たちも喜んでいるようです。
やはりこの季節、雨が似合います。
さて昨日から「のどの乾燥、のどの痛み」の慢性的な咽頭炎の漢方相談について調べていました。
ネットで検索しても悩まれている方が多いのには驚きました。
最近、中国の漢方の本を原文のまま読んでいますのでいろいろと調べてみました。
…
「慢性咽頭炎 (中医では慢性咽炎)」
慢性咽頭炎は臨床でよく目にする常見病の一つである。
慢性咽頭炎の主要な表現はのどが乾燥して痛いこと、のどが詰まっている感じ、のどが緊縮している感じがあることである。
中医では虚火がのどの昇っていること、痰熱や津液が不昇でのどが渇くことに原因がある。
粉とか辛い物、お酒やたばこなどの刺激もよくない。
歴代の医家は、一陰一陽がのどで結っしていること、火が腎の元の居場所に帰らないこと、腎火と真陰の両方とも減ったこと、飲食の不摂生により脾胃が弱くなりそれが血にも及んで口中の津液がうまく行きわたらなくなること、少陽の病は口が苦く、のどが乾燥し、めまいがする。
などなど述べいている。
陰虚は交感神経に、陽虚は副交感神経になど、自律神経も関係しているようだ。
とある本に書かれていましたし。
祝谌予先生の医案にも梅核気(慢性咽炎)が治った症例、効果があった症例が掲載されていました。
本案は中医では「梅核気(喉が詰まった感じ)」と呼ばれるものである。
痰がのどに結している。
肝は疏泄をつかさどり、条達を喜ぶ。
怒ったり欝気味になると肝を傷つけ、肝気鬱結になる。
脾は運化をつかさどるから、水液や痰が産生されて、また思うことも脾を痛めるから津液が集まってきて痰ができちゃう。
痰と気は合体して痰気となりゆえに喉が詰まったり、物が挟まった感じがする。
痰阻中焦、胃気上逆だからゲップや吐き気がする。
外感風熱がくると口が乾燥して、喉もカラカラになる。
…以下、漢方的な方剤説明がありますが省略します。
養生法は患者は常に精神愉快、心をのびやかにすること。
そうすると治療効果が良くなるし、これを実行しないと反復はまぬかれない。
と北京の老中医、祝谌予先生はおっしゃっています。
いつも子宝の漢方や痛み、しびればかりでしたから、この手のコラムは私にとって珍しい内容です。
新しいスレッド「慢性咽頭炎の漢方」を立ち上げますが、第二回を書く日は再びあるでしょうか?
…
<2013年6月13日 若木山山頂へ登る道>
さくらんぼテントハウスがキラキラしている神町です。
季節を感じる風景です。ああ