こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
先週、仙台から慢性の難治性カンジダ膣炎での漢方相談に来店されたお客様がいらっしゃいました。
お子様がいらっしゃっていてここ数年間慢性化していて、悩んでいるけれどもスッキリ治らない。
産婦人科に行くけれども、なかなか治らなくてお悩みでした。
ちょっとお痩せになっている。
お顔の色が気血不足のような肌色をされている。
ストレス、悩み、PMS
おりものが多い
あくまでカンジダ膣炎のお客様の漢方相談は他の漢方相談と一緒でパターン化されていませんので、お客様に教えを乞うつもりで舌ベロの状態や漢方的な問いかけをいろいろさせて頂きました。
考えた漢方薬が
☆イスクラ健脾散+白花蛇舌草+逍遥丸
この3つでした。
午後になり、昨日の日曜日も暇な時に中医学の本を読んで自分の漢方処方を検証していました。
<2014年8月11日撮影>
左の上下が参苓白朮散と逍遥散のこと
右の上下2冊は中医婦人科の現地の中医師や中医学を学ぶ学生さん向けの専門書です。
中医愛好者にも読んでもらいたいということなども書かれていますが、参苓白朮散はイスクラ健脾散のこと
最近、イスクラ健脾散が気になってこの本でじっくりと勉強しています。
だいぶ処方構成、深淵な中身が分かってきました。
逍遥散は1冊通して読んであるのですが、関係のある「帯下病」「陰痒」「陰痛」など再読しました。
これが細菌性陰道炎と書かれているのがカンジダ膣炎のことですね。
いろいろと読んでみて自分なりに考えたことは、体質を大きくまずは陰虚か陽虚に分けて考える。
陽虚の場合には、脾陽虚、腎陽虚とさらに細かく分ける。
陰虚タイプは、陰虚夾湿が。
ほかに外邪が強いものは湿熱下注、湿毒うん結の2つがある。
老中医の先生たちの考え方や症例もあって勉強になりました。
本虚標実、虚実夾雑ですから「虚なればこれを補い、実なればこれを瀉せ」の法則でバランスを調和しなければと思いました。
陰部の痒み、カンジダ膣炎の慢性化の漢方相談ときおりございますので、これからも上手にやっていきたいです。