本日、コラム第二弾です。
昨日の3日木曜日の午後に多嚢胞性卵巣症候群、英語でいえばPCOSという排卵障害のお客様が従妹の方と一緒に2回目のご来店で高かった基礎体温が下がってきました。
高温期が37℃ぐらいが36・7℃くらいになってきましたので、1か月の服用でだいぶ調子が良くなっていますね。
という展開でした。
いまは山形は稲刈りやラフランス。リンゴなどの農繁期のせいか、お客様のご来店が有難いと思っています。
そして、今日の4日金曜日の午前中は24歳のカップルのお客様、次の新規のお客様も多嚢胞性卵巣症候群でした。
よく考えたら、昨日の午後から3人連続して無排卵、無月経の排卵障害の漢方相談を受けています。
まだまだ私は達観できなくてPCOSには決まった漢方のパターンはないですので、一人一人丁寧に漢方相談させて頂いるのですが、今日の2人目のPCOSのお客様と相談しているときに、漢方の神の声を聞きました。
ちょっと大げさかもしれませんが、漢方の組み合わせを脳の中で必死に考えているときに、最後のほうで声が聞こえてきました。
1)夜勤がある
2)20代でお若い
3)男性ばかりの特殊な職場で緊張状態が続き、ストレスが多い
4)基礎体温は高めで、破綻出血もある
5)寝入りが悪い
6)口内炎ができやすい
初回なので気血(きけつ)の流れをスムーズにして道路の流れを良くすることに的を絞って
酸棗仁湯、血府逐淤湯
この2つでやっていこうと思ったら
「酸棗仁湯だけでは清肝作用が中心なので、蓮子心で清心作用も入れなさい」
ともう一人の自分がささやき、いや漢方の神様の声にしておきましょう。
とにかく、処方が自然に浮かんできてなおかつアドバイスしてくれたので驚きの感動でした。
酸棗仁湯、血府逐淤湯に + 蓮心茶(蓮子心)
という通好みのような処方をお勧めさせて頂きました。
香港漢方の精神も取り入れている、まるで山形ではありますが南の地方にも通用するような組み合わせです。
夏桂成先生と祝谌予先生、とくに祝先生の症例の無排卵における症例なども参考にした感じです。
このコラムは、漢方の声が聞こえてきて感動した話でした。