昨日は仙台でイスクラ産業主催 2018年度第二回「中医臨床懇話会」(仙台)に参加してきました。今日の土屋薬局のはてなブログではその内容について記していきたいです。
第一回は、今年度の4月15日に東京で開催されて大きな反響を呼んだそうで、好評のために南北合同定例会での開催となりました。
南北合同、つまり青森県、岩手県、秋田県、宮城県、福島県、山形県の東北六県の漢方薬局薬店の先生方との合同研修会です。
【中医臨床懇話会】 中医学のオールスター、路京華先生、山岡先生、小林先生、丸山先生のお話でした。
東京会場では日本中医薬研究会の元会長、多摩地区 栄貫堂薬局の山岡聡文先生がコーディネーターになりパネル・ディスカッション形式で「水」にスポットを当てて、むくみ、めまい、虚弱、顔面痙攣、皮膚病などについて古典や理論体系から、さらに講師陣との会話で深い転倒経験から明日へつながる店頭実践例を発表して話題になりました。
![f:id:jdy00247:20180618113234j:plain 中医臨床懇話会](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618113234.jpg)
仙台JALシティが会場でした。
会場は熱気ムンムン
![f:id:jdy00247:20180618113317j:plain 中医薬研究会の会場](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618113317.jpg)
開演する前です。活気がある感じでしょう。最近は中医薬研究会の会場は熱気がありますね。中医学ブームかな?
![f:id:jdy00247:20180618113447j:plain 大先生方](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618113447.jpg)
大先生方。
症例検討を軸に討論会です。
用意された症例は、全身浮腫、むくみ、手足冷え・便秘・肌荒れ、潰瘍性大腸炎、めまい、リンパ管と水、免疫老化のメカニズムを解明しました。
ツイッターでつぶやいていきましたので、簡潔ではありますが、そのときどきの雰囲気、すごい内容が伝わるかと思います。
ちなみに宣伝します。薬剤師、不妊カウンセラー土屋幸太郎のツイッターはこちらです。フォローミーです。
https://twitter.com/tutiyak
昨日は普通のかたはわからないような内容をつぶやいていたのですが、それでもリツイートやいいね!がつきましたので、やはりツイッターは情報収集ツールとして積極的な情報提供型が人気がでるようです。興味がないかたには、もうごめんなさい。ですが。。
![f:id:jdy00247:20180618114235j:plain 大先生](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618114235.jpg)
![f:id:jdy00247:20180618114308j:plain 中医臨床懇話会の資料](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618114308.jpg)
日本中医薬研究会の至宝たちです。
すごいです。ちなみに私は痺証の痛み、しびれの独歩顆粒の使い方に関しては講師レベルなのですが、もうとうぶんおよびの声はかからないでしょう。
痛み、しびれの漢方相談をてがける漢方薬局薬店はありそうで、なかなかなかったりしますから。。
症例検討② 冷えのぼせ、便秘、ニキビなぜか?
お嬢さんは受験勉強、学校で勉強
思うと気が結ぶ
↓
消化器系を傷つける
↓
胃腸の動きが悪くなる
↓
便秘
↓ムカムカ、ガス
気滞の便秘
↓
神経の高ぶりで気が上がりのぼせ
↓末梢血管は閉じる
冷える
ストレスが続くと気が詰まってしまうから、辛い味で発散させたくなる。
怒るのは、奴隷の心。 自分の思うとおりにならないから怒る。
↓
ストレス、イライラ
怒っている人は悲しくなって泣いたらスッキリする。
肺(涙)→肝(怒)
涙もろいは肝鬱気滞の自己防衛反応
![f:id:jdy00247:20180618133822j:plain 泣く人](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618133822.jpg)
辛いもので1番胃腸に優しいのは、薄荷。
ミント!
ストレスで気が詰まってたら泣いた方がいい。
スッとする。
![f:id:jdy00247:20180618133932j:plain ミントティー](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618133932.jpg)
頭宜涼 足宜温
↓
これがよい状態
今の時代は頭脳労働
頭を使う、首から上がのぼせる
「思則気結」 思いすぎると気が結ぶ
↓
のぼせ、足の冷え、胃腸の不調、ガス、吐き気、イライラ
のぼせるからといって冷やすと身体を傷つける!
![f:id:jdy00247:20180618134243j:plain 路先生](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618134243.jpg)
気有余便是火
降気即是降火
気が余ればすなわち火となりのぼせる
気が降りれば(ストレスが楽になれば)火は降りる(のぼせは解消する)
火郁発之 日本人は神経が細かい、空気を読む、まわりの顔をみる
気が流れないと火になる
薄荷、消遥散がいい
冷やすと傷つける
気郁(滞)
↓
マグマ、エネルギーが爆発
↓
上に上がる 鬱(郁)は火になる
大黄や黄連解毒湯は使うと胃を傷つける
疏肝+鎮肝 重鎮安神も併用はいい方法
![f:id:jdy00247:20180618134520j:plain 、マグマ爆発](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618134520.jpg)
イライラして我慢を積み重ねたり、過剰な精神の興奮はマグマとなり爆発します。
潰瘍性大腸炎をただの下痢、出血と考えずに全体の五臓六腑の状況を判断して考える。 周囲の環境、五臓の関係を詳しく調べる
戦争するには敵(病気)の情報が必要
そうすれば生理不順と潰瘍性大腸炎など、同時に改善していけるかもしれない
![f:id:jdy00247:20180618134646j:plain 路先生](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618134646.jpg)
下痢すると気も落ち込むから暗くなる
↓
イライラ、不安がでる
↓
ますます下痢する
↓
ただ下痢止めだけ使うのではなく 去風薬を使うか、炭の漢方を使うか。。
気が落ち込んだものを上に昇陽するものか、血を止めるものを使うか
ただの健脾薬だけを使うのでなくて全体像をみる。
色々な角度から
潰瘍性大腸炎、クローン病 たんぱく質
↓
ペプチド 腸壁にアレルゲン
☓グルテン、カゼイン
☓冷たいもの、胃が冷える
ペプシン↓
添加物も☓
ラーメン、牛乳などやめないと治らない
よく噛む
ながら食いしない
![f:id:jdy00247:20180618134907j:plain 小林先生](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618134907.jpg)
小林洋一大先生
食べる時間 8時以降に食べるとしたら軽めに食べる
何回噛みますか?
若い人、よく噛まない
食べ物の温度
水溶性食物繊維は腸内細菌にいい(長芋もよい)
![f:id:jdy00247:20180618135205j:plain よく噛みましょう](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618135205.jpg)
よく噛みましょう!
怒すなわち気が上る
喜ぶすなわち気が緩む
悲しむすなわち気が消える
思うすなわち気が結ぶ
恐れるすなわち気が下る
驚くすなわち気が乱れる
恐ると気が下がる おしっこ漏れる。
怒ると気が上がる。
気の流れは精神状態に関係ある。
(会場から「気を上げる生薬」について路先生が説明)
![f:id:jdy00247:20180618135331j:plain 路先生](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618135331.jpg)
上者下之
下者上之
上に上がる臓腑は 脾、胆(肝)
脾陽が昇らないと下痢
清陽不昇
肝は謀略 胆は決断 怖がる、決断できない、迷う、ビクビク、不安、鳥肌→胆寒
悪夢、怖い夢に、気分を上にのぼらせて温和にする。
![f:id:jdy00247:20180618135635p:plain 貘](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618135635.png)
怖い夢を食べる想像の動物 貘
上にのぼってしまうのは肝陽上亢
気が沈んでしまうのは胆寒
風薬は上に上がる(葛根とかきょうかつ、防風など)
肝気と胆気のバランスをとることが大切
温胆湯も上がる
このようになんとも勉強になった一日でした。
レベルの向上でお客様のメンタルヘルスなど気持に寄与したいです。
![f:id:jdy00247:20180618135930j:plain 北海道せたな町のセターナちゃんと妻](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jdy00247/20180618/20180618135930.jpg)
仙台PARCO前で 2018年6月17日 北海道せたな町のセターナちゃんと妻(笑)