ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の体外受精。漢方で卵の反応を良くする

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

今日の仕事もひと段落しました。

土曜日ということもありますが、新しいお客様も多くて忙しかったです。

午前中には、隣県のN県からメールのhttp://tutiyaform.minibird.jp/"漢方相談表を一度お送りして頂き、当店から返信させて頂いたお客様が車で3~4時間かけて来店されました。

体外受精のときに卵巣がうまく反応しない。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)があるとのことでした。

採卵してから6~8分裂(分割)までするのだから、卵さえきちんと採取できれば、今度は体外受精不妊治療もうまくいくでしょうとのことで、漢方薬で病院での成功率を高める併用方法を検討しました。

実際に、お顔を拝見しまして、舌ベロもチェックしまして(「舌診」と言います)、漢方薬の方向性も決めました。

舌ベロの状態などが、PCOSのかたに多い特徴を持っていました。

舌は、色はやや薄いピンク色で、苔は やや白くてちょっと厚めです。

卵がうまく出てこない排卵障害のPCOSの、一つの原因としましては、①淤血(おけつ) ②痰湿(たんしつ)などの邪気(じゃき)が卵巣に集まっているからだとを中医学では認識しています。

舌の苔がやや白くて厚いのは、痰湿(たんしつ)という邪気が体にあることの「証明」です。

痰湿の邪気を追い払う方針をとります。

同時に舌の色が薄いことは、血虚(けっきょ)と呼び、血が足りなければ生理がこないですから、補血(ほけつ)して生理を整えることも原則になります。

補血すると卵に効果的です。

通常の「精(せい)」を補う補腎作用のある「卵巣年齢を若く保つ漢方薬」と「血(けつ)」を補う養血調経の子宮内膜を整える漢方薬とともに、補腎化痰作用のあるものを併用したほうが、かなり効果が上がります。

昨年は、当店では PCOSのお客様、2人とも妊娠されていますが、お二人ともにその原則を守っていきました。

今日、ご来店頂きましたお客様には、上記のことを踏まえまして、婦宝当帰膠に参茸補血丸、そして化痰補腎作用のあるシベリア霊芝(チャガ)をお勧めました。

一般的な原則としましては、①補血 ②補腎の方法が体外受精のときのセオリーになりますが、PCOSの方の場合には、痰湿(たんしつ)が絡んでいるケースがありますので、キノコ類のシベリア霊芝で痰湿化痰(かたん)していけば、もっと排卵に関しまして有効ですし効果的です。

そういうことを説明しまして、お車を見送りましたが(無事にご到着されたでしょうか?)、私もうまく成功してほしいと心から祈念しております。

前向きにがんばっていきましょうね。

今日の彼岸花は、昨日よりも少し角度がついています。

自然って不思議ですね。

彼岸花、咲くのが楽しみです。

彼岸花